【第11回】 異体同心の前進(下)1  2010-6-19

尊き善友と共に勝利へ
創価の連帯は永遠の幸福の大城
 
阿部関東青年部長  池田先生の川越地区での御書講義に出席された多宝会の先輩が、語ってくださいました。 先生の励ましに奮い立ち、皆で仏法対話に走った日々が、どれほど楽しかったか。 ある婦人部の方は、当時、経済的に大変な中、やっと中古の自転車を手に入れました。ペダルをこぐと「ギィッコン、ギィッコン」と賑やかな伴奏付き(笑い)。 でも、「寂しくなくて、ちょうどいいわ」と(笑い)、朗らかに折伏に励まれ、見事に生活革命された、とうかがいました。
 
池田名誉会長  尊いね。 日蓮大聖人は仰せです。 「此の良薬を持たん女人等をば此の四人の大菩薩(=上行・無辺行・浄行・安立行)・前後左右に立そひて・此の女人たたせ給へば此の大菩薩も立たせ給ふ乃至此の女人・道を行く時は此の菩薩も道を行き給ふ」(御書1306ページ)  広宣流布のために奔走する創価の尊き母を、仏菩薩が護らないわけがありません。同志と歩む、その道は、永遠に「常楽我浄」の金の道です。
 
仏意仏勅の団体
 
熊沢女子部長  今の時代性でしょうか。メンバーの中には「一人で信心をするのはいいんですが、皆と一緒に活動するのが苦手なんです」と言う人もいます。これは、「組織」をどう説明するかにつながると思いますが……。 
 
名誉会長  信心の目的とは何か。それは、どんな苦難や悩みをも悠然と乗り越えていける、「大山」のごとき自分自身を創り上げることです。 これが「一生成仏」です。しかし悪世末法にあって、自分一人だけで仏道修行を成就することは、現実には不可能に等しい。 御書には明快に仰せです  「夫れ木をうえ候には大風吹き候へどもつよきすけをかひぬれば・たうれず」(1468ページ) 「甲斐無き者なれども・たすくる者強ければたうれず、すこし健の者も独なれば悪しきみちには・たうれぬ」(同ページ) 最後まで正しき信心を全うし、真実の勝利の人生を歩み通していくためには、自分を支えてくれる「善知識」の存在が不可欠です。 この御聖訓に示された通りの「善知識」の世界が、わが創価学会なのです。
 
棚野男子部長 はい。青春は、心が揺れ動く年代です。時代は乱れています。今の社会では、ちょっとした悪縁に触れて、道を踏み外してしまう青年も少なくありません。 学会は、三代の師匠が命を賭してつくりあげてくださった「幸福の安全地帯」です。この使命の庭で、多くの良き仲間と、充実の青春を送れることに感謝は尽きません。
 
名誉会長  学会は、互いに飾らず、ありのままの人間として励まし合い、共々に幸福を勝ち取る「庶民の城」です。 人工的につくろうとして、つくれるものではない。牧口先生、戸田先生が心血を注がれた仏意の団体です。万人の成仏、そして広宣流布を目的として、「仏の願い」が呼び出した仏勅の団体としか、いいようがありません。 「立正安国」の旗を掲げ、いかなる難も恐れない。誇りと喜びに満ちあふれた「戦う民衆」「目覚めた民衆」の連帯が、創価学会です。  「創価の世界的広がりは現代史の奇跡」と、心ある識者は感嘆しております。 この「異体同心の大城」を築いてくださったのが、皆さんの父母であり、多宝会・宝寿会・錦宝会の皆さま方であることを、絶対に忘れてはならない。この方々の気高き芳名が、人類史に永遠に輝くことは間違いありません。
 
棚野 今こそ、学会2世、3世の私たちが戦います。 学会の会合は、たとえ行く前は気が進まなかったとしても(笑い)、出れば元気になります。どんなに忙しくても、学会活動に励めば、生命力が強く豊かになります。  これが、誰もが実感する学会の素晴らしさです。</P>
 
名誉会長 最高の「善知識」の集いに連なるのだから、力が湧いてこないわけがない。人間革命の善友です。 「立正安国論」には、「悦しきかな汝蘭室の友に交りて麻畝の性と成る」(御書31ページ)と説かれています。創価の同志こそ、「蘭室の友」です。 創価学会の和合僧自体に、人の善性を呼び覚まし、高めゆく力が漲っているのです。
 
地球大の規模で
 
阿部 一昨年の9月、先生に見守っていただき、代表3万6000人による埼玉青年部総会を、さいたまスーパーアリーナで盛大に行うことができました。 ここには、ブラジルの青年部の代表も参加し、感動をわかち合いました。そのメンバーが核となって、昨年の5月3日には、サンパウロ市で青年部2万人の文化総会を堂々と開催しました。
 
名誉会長  そうだね。ブラジルの文化総会に参加した青年たちの多くが、この1年で、弘教を実らせたとのうれしい報告も届いています。 世界の青年部が、互いの健闘を讃え合いながら、異体同心で、壮大な地球の広宣流布を推進する段階に入った。  ゆえに日本の君たちが勝つことが、全世界の同志の希望となり、未来の後輩の模範となる。その誉れは大きいよ。 
阿部  はい。断じて勝利の歴史を残してまいります。 
 
熊沢  広宣流布の世界的な広がりといえば、仕事のためアメリカに滞在している女子部員が、現地の座談会に参加した感想を語っていました。 本当に多彩な人種や民族の人たちが一つの会合に集い、和気あいあいと語り合って、師弟不二の前進を決意している。まさに「異体同心の団結」は地球大のスケールだと感激したといいます。 
 
名誉会長  グローバルな視野に立った時に、学会の存在が、いかに重要な意義を持っているかがよく見えてくる。日本にいては、かえってわからないかもしれない(笑い)。 毎日毎日、皆さんが当たり前と思って取り組んでいる地道な運動こそが、時代を創り、世界を変えているのです。これが、広宣流布という最高最善の道です。
 
棚野 アメリカの宗教ジャーナリストであるストランド氏は指摘されました。 「地涌の菩薩が人類共通の大地から出現したということは、すべての人々が、手をたずさえて人類共和の目的に進む存在であることを教えたものではないか」 そして、池田先生の「開かれた対話」を模範として、SGI(創価学会インタナショナル)は活発に社会に出て交流している。ここに、多様な人々を包み込みながら発展する鍵があると論じておられました。
 
万人の尊厳と平等の哲学が輝く
異体同心は人類の理想
識者「学会には人々を融合させる力が」
平和のための闘争は「これから」だ!
誠実な対話に信頼の花は爛漫と
 
名誉会長  「多民族、多様性の調和する社会」という、人々の夢を実現しているのが、創価の異体同心の世界なのです。そこに、多くの識者が人類の宿命を変える可能性を見出し、期待しています。