【第16回】 継続は力 わが信念を貫け 2012.9.29

「誠実」は強し
 
友情は、人生の宝である。
友情ほど、美しいものはない。
友情の心は、仏法の人間主義と一致する。
 
自分から心を開いて明るく挨拶をし、誠実に接していくことだ。自らの聡明な振る舞いで、友情を深め、信頼を広げることができる。
真に人の心をつかみ、人の心を打つものは、「誠実」の二字しかない。礼儀正しく、言葉は明快に、そして約束は必ず守る。ささいなことが勝利につながる。
善友との絆を大切に! 戸田先生は「相手が苦難の時こそ、友情の手を差し伸べよ」と言われた。誇り高く信義を貫いていくのだ。
 
陰の努力が成長の糧(かて)に
 
一日、一人でもよい。誰かと会う。3年続けたら、1000人を超える。一日一日、持続する。一つ一つ、努力を積み重ねる。まことに「継続は力なり」だ。
努力は必ず、成長の糧になる。ましてや、広宣流布のため、陰で尽くした労苦は、全部、自分のためになる。無駄がない。「陰徳」は必ず「陽報」と光り輝いていくのだ。
日蓮大聖人は「水のごとくと申すは・いつも・たいせず信ずるなり」(御書1544㌻、「上野殿御返事」)と仰せである。
自ら決めた使命の道を、着実に、粘り強く進む。その人が、最後は必ず勝利する。
 
人材を励まし 育てよ
 
人材育成の要諦(ようてい)は「励まし」である。
人は、励ましがなければ、なかなか前に踏み出せない。一人一人を真心から励まし、皆の心を軽くして、明るく楽しく前進するのだ。
「人材とは、特別な人間ではない。要は、その磨き方にある」とは、恩師の指導である。
辛い時、苦しい時こそ、支えていくのだ。
「ここまで自分を知ってくれているのか」との思いが力となる。麗しい連帯を築く。
御聖訓には、「一は万が母」(同498㌻、「聖愚問答抄」)と仰せである。
目の前の一人を、全魂込めて激励することは、万人の力を引き出すことに通ずるのだ。