【第51回】 わが地域を「幸福の楽土」に  (2014.5.7)

近隣こそ広布の最前線
 日蓮大聖人は、信頼する門下に、「其の国の仏法は貴辺にまか(任)せたてまつり候ぞ」(御書1467㌻)と励まされている。
 「其の国」とは、どこか──それは、まず自分たちの住む地域から始まる。わが近隣こそ、御本仏から任された広布の最前線である。私も若き日から、自らのアパートをはじめ、地元の方々を大切にしてきた。顔を合わせるたびに声を掛け、心を通わせた。
 元気な挨拶一つでも、「いい青年がいるな」「感じのいいお嬢さんだな」と、安心してもらえるものだ。皆さんは、誠実な振る舞いで心を開き、使命の地域に「信頼と希望の絆」を織り成していただきたい。
誠実に聡明に善友の連帯を
 大聖人は南条時光に「友達の一日に十度・二十度来《きた》れる人なりとも千里・二千里・来れる人の如く思ふて礼儀いささ(聊)か・をろ(疎)かに思うべからず」(同1527㌻)と仰せになられた。親しい間柄であっても、遠来の友を迎えるような礼儀と真心で、誠実に接していくことを教えられている。
 とともに、「悪知識を捨てて善友に親近せよ」(同1244㌻)とも戒めておられる。仏法は最高の人間学である。真実の友情を結び、崩れざる連帯を聡明に広げる道である。
地区が広宣勝利の起点
 広宣流布の前進の鍵は「地区」にある。
 一歩また一歩、活力あふれ、人材光る「地区」を築いていく──最も尊い闘争である。
 わが後継の青年部も、自身の「地区」から勝利のドラマを創っていくのだ。
 仕事が忙しくて、地区の活動に間に合わない時も、参加できない時もあるだろう。
 しかし、その場に行けなくても、報告・連絡はできる。智慧を使い、連携を取り合っていく。その呼吸の一致から、波動は生まれる。
 力ある人材とは、責任をもつ人のことだ。
 君が、貴女《あなた》が、「わが地区の広布の主役なり。太陽なり」との自覚と誇りをもって、颯爽と、広布の新風を起こしてくれ給え!