「世界広布新時代第4回本部幹部会」「全国壮年部幹部会」「新生・東北総会」へのメッセージ

 「世界広布新時代第4回本部幹部会」が2日午後、「全国壮年部幹部会」「新生・東北総会」の意義を込め、盛岡市の岩手文化会館で開催された。これには、原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、韮沢東北長、千田同婦人部長をはじめ各部の代表が出席。東北6県20会館と東京・千駄ケ谷創価国際友好会館を中継で結んで行われた。同会館ではSGI(創価学会インタナショナル)研修会で来日中の9カ国103人の友らが参加した。池田大作名誉会長はメッセージを贈り、岩手、東北の誉れの同志を「希望のルネサンス(復興)の開拓者なり」と賞讃。「冬は必ず春となる」との希望の生命哲学を未来へ語り弘めようと呼び掛けた。
 間もなく東日本大震災から3年。それは、不撓不屈の「みちのく魂」で自他共の幸福に尽くし続ける東北家族の凱歌の調べだった。
 ♪風雪越えし 我等こそ 地涌の正義の 旗頭……
 岩手文化会館と東北6県20会館で、1万3000人による東北の歌「青葉の誓い」の歌声が高らかに響く。
 新生・東北総会を目指し、岩手、宮城、青森、秋田、山形、福島の友は、各部一体で模範の機関紙と弘教の拡大を成し遂げた。
 東北の男子部と学生部は、全国をリードする折伏で新時代の2月闘争を勝ち飾り、創価班・牙城会の大学校生は目覚ましい成長を遂げた。女子部は、題目根本に励ましの対話に徹し、友情の輪を大きく広げた。
 そして今、各県に多くの新会員が誕生。地道な訪問激励を重ね、新しいメンバーが次々と立ち上がっている。
 創価国際友好会館からの中継で、久保女子未来部長、仙台市出身の女子高等部員・今村優美さん(3年)が参加者を紹介。
 フィリピンSGIのダリサイ・セラノ婦人部長が、昨年11月の大型台風の被害に立ち向かう様子を述べ、東北の同志に共戦のエールを送った。
 さらに、1月、イタリア・ミラノで開催された「欧州広布サミット」に集った友から届けられた応援メッセージが上映され、感動の拍手が湧き起こった。
 我らの心は、いつも東北と共に!
 「未曽有の震災にも屈しない東北の皆さんの雄姿に感無量です。“人材の城”の貫禄を垣間見る思いでした」
 こう語るのは、SGI研修会でイタリア・アブルッツォ州から来日したステファノ・フェッランテさん(州壮年部長)。伝統ある旅行代理店の4代目オーナーだ。
 同国では2009年4月、大規模な「中部地震」が発生。アブルッツォ州ラクイラは甚大な被害を受けた。
 フェッランテさんは震災直後から救援活動に奔走。再会を果たした友を抱き締め、「私たちには永遠に崩れない『心の財』がある!」と、渾身の激励を重ねてきた。
 あれから5年。復興への道のりは、いまだ遠い。だからこそフェッランテさんは再び決意する。「『大悪をこれば大善きたる』(御書1300㌻)です。私たちが“希望の光”となって、必ずや愛する地域を寂光土へと変えていきます!」
わが生命《いのち》 福光の春 勝ち開け
私たちは一緒に仲良く常楽我浄の広宣の旅を
 一、私たちは、最も深く、強く、美しい絆で結ばれた、世界広宣流布の同志であり、家族です。この地球を心広々と包みゆく世界市民の大連帯です。
 きょうも海外の宝の友が、あの「3・16」の式典に馳せ参じた草創の青年部に勝るとも劣らない、大情熱の求道の心に燃えて、勇み集ってくれました。オセアニアの皆さん! ペルーの皆さん! イタリアの皆さん! フィリピンの皆さん! インドの皆さん! 韓国の皆さん! 誠にありがとうございます。そして、世界が見つめ讃える大勝利の「新生・東北総会」、晴ればれと、本当におめでとうございます(大拍手)。
大忍辱の力
 一、仏法で説く「寂光土」、つまり究極の理想の国土とは一体、どこにあるのか。それは、この苦悩の現実を離れた、どこか遠くにあるのではない。
 日蓮大聖人は、地涌の菩薩が「大忍辱の力」、すなわち大いなる忍耐の力で妙法を弘通するところに、真の寂光土がある。この忍耐の心が、実は釈尊の心であり、仏の心そのものなのであると結論なされております。
 まさしく、未曽有の大災害の中、東北の友は「地涌の正義の旗頭」として、仏に等しい忍耐の心で、言うに言われぬ苦難を耐え抜きながら、かくも堂々と広宣流布を推し進めてこられました。
 この「東北の凱歌の人々」が、自行化他の題目を唱えに唱えて、辛抱強く貢献されゆく、それぞれの誓願の天地こそ、必ずや「わざはひ(禍)も転じて幸《さいわい》となる」(御書1124㌻)寂光の国土なのであります。
 「極楽百年の修行は穢土の一日の功徳に及ばず」(同329㌻)であります。
 この3年間の一千日、皆さん方は一番大変な時に、一番大変な所で、郷土の復興と広布のために、最大最高の戦いを成し遂げてこられました。皆さんと一家眷属の功徳は、極楽の百千万年をも超えるでありましょう。
 お亡くなりになられた功労者、ご家族、ご友人方も、妙法の光に照らされて成仏の大境涯に包まれていることは、間違いありません。生死を超えて、私たちは一緒に仲良く、常楽我浄の生命の旅を続けていくのです。
頼もしき壮年部よ 負けじ魂の人に
 一、創価の父・牧口常三郎先生の大事な友人を誇りとし、愛してやまなかった平和の先駆の世界市民新渡戸稲造翁(国際連盟事務次長)は叫ばれました。
 「われわれは新時代の門口に、まさに産みの苦しみの最中に立っているのだから、恐れや悲観にわれわれの希望を挫かせてはならぬ、われわれの勇気をそがせてはならぬ」(『新渡戸稲造全集』第20巻、佐藤全弘訳、教文館)と。
 世界の各地で、災害や異常気象が頻発する現代であるがゆえに、ますます、不屈なる希望の信念と、断固たる勇気の連帯が求められているといって過言ではないでしょう。
 健気なる岩手の友は「希望と開拓」を合言葉に前進してこられました。
 私は、この岩手、そして東北の誉れの同志と声高らかに、「我らこそ、希望のルネサンス(復興)の開拓者なり」と宣言したいのであります。
 どんな災難にも、勇気をもって立ち向かい、絶対に負けない。自らの悲しみの宿命さえも、信心深く見つめ、恐れず惑わず勝ち越えて、悩み苦しむ多くの友を励まし救いゆく、使命の喜びの劇に変えてみせる。
 これが、偉大な東北の父たち母たちをはじめ、日本全国、全世界で、わが創価の同志が、一つ一つ示し切つている見事な体験の実証なのです。
確信の対話で
 一、大聖人は「此の妙法蓮華経を信仰し奉る一行《いちぎょう》(=一つの実践)に功徳として来らざる事なく善根として動かざる事なし」(御書500㌻)と仰せになられました。
 妙法は無限の希望です。この永遠の大法則に則って生きるならば、何ものにも屈しない希望が生まれ、何ものをも打開する希望が広がります。
 私たちの日々の真剣な祈り、地道な励ましの行動、たゆまぬ確信の対話こそが、千年、万年までも人類を導く「立正安国」の大道を開くのです。
 私たちは、「冬は必ず春となる」(同1253㌻)という希望の生命哲学を、地域へ、社会へ、世界へ、いよいよ語り弘め、万人が喜びあふれる大勝利の人生を飾りゆける新時代を、強く朗らかに開拓していこうではありませんか!
 今、嬉しいことに、頼もしき壮年部の奮闘を、太陽の婦人部の皆さん方も温かく喜ばれ、後継の青年部の後輩たちも喝采してくれています。
 大聖人は、壮年部の先達・四条金吾のことを、「極めて負けじ魂の人であり、同志を大切にする人である」(同986㌻、通解)と讃嘆されました。
 わが広布の戦友たる壮年部よ、共々に人間の王者として、この負けじ魂を雄々しく発揮し、人類の幸福と平和の砦である「創価の人材城」を、異体同心の団結で厳然と守護し、断じて勝ち栄えさせていこう!
 終わりに、愛する東北をはじめ全同志に「わが生命 福光の春 勝ち開け」と贈り、私のメッセージといたします。
 大切な皆さん方の健康長寿と無事安穏を強盛に祈ります。お元気で!(大拍手)