【第72回】 動き、語り、大境涯の人に  (2015.4.15)

自分から声を掛けよう
新年度が始まり、職場や学校など、新たな環境で出発した友も多い。新しい出会いは、新しい自分をつくるチャンスだ。
釈尊は「自分から声を掛ける人」であったと伝えられる。気取りなどいらない。青年は誰に対しても臆してはならない。
御書には、「言葉というのは心の思いを響かせて、声に表したものをいうのである」(563㌻、通解、「三世諸仏総勘文教相廃立」)と仰せである。
自らの思いを込めて、誠実に、率直に、そして礼儀正しく、言葉を発していくのだ。
世代間や価値観の断絶が指摘される時代だ。だからこそ、君たちの勇敢にして聡明な「声の力」を響かせて、殺伐とした社会を蘇生させてもらいたい。
 
行動した分、友情が広がる
広宣流布のために、動いた分、走った分、語った分、真の友情の道が開ける。自他共の幸福の地図が広がる。これ以上、充実した、悔いなき歴史はない。
向かい風であっても、泥沼であっても、友と手を携(たずさ)え、前へ前へ進み抜いていけば、崩れざる「異体同心」のスクラムができあがる。
地元から離れた組織を担当して頑張っている人もいる。苦労も大きい分、境涯も大きく豊かになっていくことは間違いない。
強盛の大信力で、全てを前進の力に変えて、かけがえのない青春を、挑み舞いゆけ!
 
眼前の課題を勝ち切れ!
「ローマは一日にして成らず」だ。何事であれ、建設は死闘である。
ましてや、広宣流布という、人類の境涯を最高に高め、希望と平和の「永遠の都」を築きゆく大偉業は、一朝一夕にはできない。
着実にして、たゆみない一日また一日の積み重ねを要する。世代から世代へ、後継の人材の流れをつくっていく以外にない。
なかんずく、今この時、自ら誓い願って躍り出てくれた地湧の青年に、私は一切を託す。
眼前の課題を、一つ一つ勇んで戦い切り、勝ち切ってくれ給え!
今の勝利こそが未来の栄光を開く――と。