【第9回】さあ今日も使命の最前線へ (2016.3.20)

春季彼岸勤行法要に当たり、私も、ご尊家の亡くなられたご家族の方々、そして広宣流布に連なる全ての故人と先祖代々の追善回向を懇ろに行い、三世永遠にわたる安穏と福徳を心から祈念させていただいております。
御義口伝には「題目の光無間に至りて即身成仏せしむ」(御書712ページ)と仰せである。
全国の主要会館や墓地公園等で追善の祈りを捧げる意義も計り知れない。
日蓮仏法では「常彼岸」である。私たちは、日々の勤行でも追善回向を行っている。
広布に走る無量無辺の大功徳を、一家眷属へ、一切衆生へと回らし向けていけるのである。
 
50年前(1966年)の3月、壮年部の結成式で、私は「勇気」の信心で戦おうと訴えた。
翌日、その先頭に立って、南北アメリカへ広布旅に出発した。
軍事政権下のブラジルで、悪意や偏見にも、誠意を尽くして対話した。
一人一人の青年を励まし、隣国アルゼンチンから駆け付けた同志も抱きかかえて迎えた。初訪問のペルーでも、けなげな地涌の友と不退の前進を約し合った。
その時に蒔いた黄金の種が、半世紀を経た今、幸福と勝利の大樹となって林立している。
北米・南米でも、創価の平和・文化・教育の連帯は、揺るぎない信頼を勝ち得てきた。
大事なことは、勇敢に動くことだ。眼前の一人を大切にすることだ。確信を込めて語り切ることだ。
 
戸田先生は、苦難に挑む後継の友に語られた。
「永遠の生命から見れば、苦しい時期といっても、瞬間のようなものである。最後まで、しっかり頑張りきってごらん。必ず結果が出るよ」と。
師弟不二の祈りと戦いは無敵である。
日蓮大聖人は、「各各師子王の心を取り出して・いかに人をどすともをづる事なかれ」(同1190ページ)と仰せだ。
3・16を正義の拡大で勝ち飾った青年の師子の陣列も頼もしい限りである。
さあ、きょうも、使命の最前線へ! 互いの健闘を讃え、励まし合って前進しよう。
広布の旗を掲げて立ち上がれ! 粘り強く大勝利の人生を! 尊き同志を諸天よ護れ!と私は毎日、懸命に祈っている。