【第22回】「一人」から破竹の勢いが (2016.6.28)

地獄の一人・餓鬼の一人・乃至九界の一人を仏になせば一切衆生・皆仏になるべきことはり顕る、譬えば竹の節を一つ破ぬれば余の節亦破るるが如し(法蓮抄、1046ページ)
 
(通解)
地獄界の一人といい、餓鬼界の一人といい、つまりは九界の中の一人を仏にすることによって、一切衆生が皆、仏になることができるという道理が顕れたのである。
たとえば、竹の節を一つ割れば、他の節もそれにしたがって割れるようなものである。
 
同志への指針
一人の必死の挑戦が壁を破る。一人の宿命転換の実証が皆に希望を送る。
一人の逆転の勝利が、未来までも勇気を広げる。率先垂範で「我に続け!」と波動を起こすのだ。一人一人を大切にして、心をつかみ、仏縁を結ぶのだ。
「一点突破」から「全面展開」へ。
決意の一歩が状況を変える。「破竹の勢い」は、一人立つ不屈の祈りと実践から生まれることを忘れまい。