【第23回】強き祈りで諸天を動かせ (2016.6.30)

地獄の一人・餓鬼の一人・乃至九界の一人を仏になせば一切衆生・皆仏になるべきことはり顕る、譬えば竹の節を一つ破ぬれば余の節亦破るるが如し(法蓮抄、1046ページ)
 
(通解)
地獄界の一人といい、餓鬼界の一人といい、つまりは九界の中の一人を仏にすることによって、一切衆生が皆、仏になることができるという道理が顕れたのである。
たとえば、竹の節を一つ割れば、他の節もそれにしたがって割れるようなものである。
 
同志への指針
一人の必死の挑戦が壁を破る。一人の宿命転換の実証が皆に希望を送る。
一人の逆転の勝利が、未来までも勇気を広げる。率先垂範で「我に続け!」と波動を起こすのだ。一人一人を大切にして、心をつかみ、仏縁を結ぶのだ。
「一点突破」から「全面展開」へ。
決意の一歩が状況を変える。「破竹の勢い」は、一人立つ不屈の祈りと実践から生まれることを忘れまい。
 
【第23回】強き祈りで諸天を動かせ  (2016.6.30)
 
白馬のなくは我等が南無妙法蓮華経のこえなり、此の声をきかせ給う梵天・帝釈・日月・四天等いかでか色をましひかりをさかんになし給はざるべき、いかでか我等を守護し給はざるべき(曾谷殿御返事、1065ページ)
 
(通解)
(輪陀王の説話で)白馬がいななくのは、我らの南無妙法蓮華経の声である。
この唱題の声を聞いた梵天、帝釈、日月、四天王などが、どうして色つやを増し、威光を強くしないことがあろうか。どうして我らを守護しないわけがあろうか。
 
同志への指針
白馬のいななきが王者の勢いを増す如く、我らの朗々たる唱題こそが、仏天の威光勢力をいや増していくのだ。
強盛な祈りがあれば、縁する周囲の存在が全て諸天善神のはたらきとなって、私たちを厳然と守りに護る。
妙法とともに広宣流布に走る知勇兼備の師子王には、何も恐れるものはない。
題目こそ、不可能を可能にする源泉である。