【第13回】 勇気の言論で平和と幸福を (2017.7.7)

全同志の祈りと団結で勝ち開いた「立正安国」の凱歌(がいか)こそ、牧口先生と戸田先生への何よりの報恩(ほうおん)であろう。
7月6日は、両先生が、戦時中の法難で、軍部政府に逮捕された日である(昭和18年)。
74星霜を刻んだこの日、私は総本部の恩師記念会館で、殉難(じゅなん)の師父の「不惜身命(ふしゃくしんみょう)」「死身弘法(ししんぐほう)」の崇高(すうこう)なる精神を偲(しの)び、勤行・唱題を行った。  
そして九州の記録的豪雨をはじめ中国地方、西日本の大雨に際し、少しでも被害が食い止められるよう、住民の方々が厳然と守られるようにと強盛に題目を送らせていただいた。
心よりお見舞い申し上げます。
 
総本部では、「創価学会 世界聖教会館」の起工式が行われた。明後年の秋の完成へ、尽力してくださる関係の方々に、心から御礼申し上げ、工事の無事故の進捗(しんちょく)を祈りたい。
恩師は聖教新聞を世界中の人に読ませたいと願われた。この心を体し、わが宝友は奔走(ほんそう)してくれている。
北海道では、夕張大会の60周年を、目覚ましい聖教の拡大で飾ってくれた。
全国の「無冠の友」の尊(とうと)き奮闘(ふんとう)に感謝は尽(つ)きない。世界聖教会館には「配達員顕彰室」も設けられる。
また、新聞長、通信員をはじめ、聖教を支えてくれる全ての方々が誇りにできる平和と正義の新・言論城としたい。世界へ人間主義の大光を放ちゆくのだ。
仏法では、理想の指導者・転輪聖王(てんりんじょうおう)の武器を「輪宝(車輪をかたどった宝器)」という。
日蓮大聖人は、「輪宝(りんぽう)とは我等が吐(は)く所の言語音声(げんごおんじょう)なり此の音声(おんじょう)の輪宝とは南無妙法蓮華経なり」(御書733ページ)と仰せである。
妙法を根本に、信念と誠実の対話で、悪や虚偽(きょぎ)を打ち破りながら、友の心に仏縁を結び、幸の種を蒔(ま)く。この言論の大回転こそ、楽土を創りゆく希望の力なのだ。
 
7月は「師弟」の月であり、男女青年部の結成の月だ。関西の月であり、東北、中部、さらに九州の月でもある。
立正安国論の提出の日16日は、「沖縄原点の日」だ。
「世界最初の広宣流布の地帯」に不屈の凱歌あれ!と思いを馳(は)せつつ、私は大好きな「沖縄健児の歌」を口ずさんでいる。
立正安国の対話の精神は「言わずんばある可からず(=言わずにはおれない)」(同17ページ)である。
新たな建設の槌音(つちおと)とともに、勇気の言論で平和と幸福を広げゆこう!