友情こそ人生の最高の宝 2018年5月13日

友と会い、語る。
一緒に悩み、考える。
すると心中には、限りない慈しみと知恵が湧く。
それが思いきった実践となっていく。
いつしか生命は、ダイナミックに回転を始める。
「友情」が、生命にみずみずしい触発を与えているのだ。
人格と人格、魂と魂で結ばれた絆というものは、どんな嵐にも、揺らぐことはない。
いかなる試練の峰、苦難の坂にあっても、互いを固く結び合い、支え合いながら、時とともに強固なものとなっていく。
まさに、真実の友情こそ、人生の最高の宝である。
目の前の一人を励ますため、苦悩の一人を救うために、動き、語り掛け、一対一で粘り強く対話を重ねていく。
この最も地道な対話こそが、事実の上で「仏の仕事」を行じている何よりの証しである。
「人間革命」もまた、一人との誠実な対話から始まる。
それは、対話によって、自分自身も、縁する人も、変えていく戦いである。
小さな殻を打ち破り、無慈悲なエゴの壁を乗り越えながら、善縁を結び、広げていく行動だ。
勇気をもって人と会い、誠意をもって人と語ることこそが、最も確実な「人間革命」の第一歩なのである。
 
黄色い菜の花と、赤やピンクのツツジが、楽しく語り合うかのように咲いていた。
1983年(昭和58年)4月、池田大作先生が新潟池田文化会館を初訪問し、カメラに収めた。
古代ローマの哲学者キケロは言った。
「友情は数限りない大きな美点を持っているが、疑いもなく最大の美点は、良き希望で未来を照らし、魂が力を失い挫けることのないようにする、ということだ」
(中務哲郎訳『友情について』岩波書店
 
今、「グループ」発足40周年を記念する婦人部総会がたけなわだ。
あの地、この地にも友情の語らいが広がり、希望の花が咲き薫る。
菜の花の花言葉の一つに「快活」と。きょうも喜び勇んで、友のもとへ足を運ぼう。