小説「新・人間革命」 誓願 七十四 2018年6月22日
彼は、創価の新しき出発となるこの日を記念して句を詠み、全国の同志に贈った。
「天の時 遂に来れり 創価王」
「数々の謗法行為を犯し、"日顕宗"と化した宗門には、学会を破門する資格など、毛頭ありません。
「宗門による破門の本質は、陰湿な檀徒づくりの策略であり、学会をさらに解体しようと狙っている野心は、少しも変わっていない。
その本質を見抜いていかなければならない」
ここで彼は、声を大にして叫んだ。
「私どもは、信心のうえからも、黒い悪魔の鉄鎖を切って、自由に伸び伸びと、世界広布に邁進できることになったのであります。
大歓声と大拍手が鳴り響いた。
さらに秋月は、「相構え相構えて強盛の大信力を致して南無妙法蓮華経・臨終正念と祈念し給へ、生死一大事の血脈此れより外に全く求むることなかれ」「信心の血脈なくんば法華経を持つとも無益なり」(御書一三三八ページ)の御文を拝した。
そして、「信心こそが、『血脈の本体』であり、御本尊に具わる功徳は、仏力・法力と、私どもの信力・行力の四力がそろうところに必ず現れ、『強盛の大信力』にこそ無量の功徳がある。
そのことを、実証をもって示していきたい」と力説した。