小説「新・人間革命」 誓願 七十五 2018年6月23日
集った同志は、大拍手をもって賛同の意を表した。
皆、世界広布の「天の時」を感じていた。
大宗教革命の新しき歴史の大舞台に、主人公として立つ喜びに、血湧き、肉躍らせるのであった。
いよいよ山本伸一のスピーチとなった。
「本日は、緊急に“祝賀の集い”があるというので、私も出席させていただいた」とユーモアを込めて切り出すと、爆笑が広がり、拍手が起こった。
明るく、伸びやかな、喜びと決意がみなぎる集いであった。
伸一は、宗門が十一月二十八日付で学会に破門通告書を送ってきたことから、こう述べていった。
「十一月二十八日は、歴史の日となった。
『十一月』は学会創立の月であり、『二十八日』は、ご承知の通り、法華経二十八品の『二十八』に通じる。
またしても大拍手が場内に轟いた。
「これ以上、折伏・弘教し、これ以上、世界に正法を宣揚してきた団体はありません。また、いよいよ、これからが本舞台です。
戸田先生も言われていたが、未来の経典に『創価学会』の名が厳然と記し残されることは間違いないと確信するものであります」