2018年8月12日     平和は「和楽の家庭」から

家に帰れば、安心できる。
何があっても家族で励まし合い、守り合っていける。
そうした和楽の家庭をつくっていくことが、社会の最も大切な基盤であり、平和の原点となる。
 
家庭こそ、一切の営みの基盤である。
どれだけ民主主義を論じ、平和や教育を論じても、その議論が、人間の幸福とか、家庭の繁栄に結びついていかなければ、結局は、空理空論になっ
てしまう。
 
創価学会は、一人一人の「人間革命」、一軒一軒の「家庭革命」という現実に光を当ててきた。
これほど地道な、忍耐強い戦いはない。
しかし、だからこそ、確固として揺るがないのだ。
 
親子の関係というのは、ずっと続く。
いつまでたっても、親は親、子は子である。
たとえ亡くなっても、生命はつながっている。
ゆえに、親孝行とは、一生涯の目標といってよい。
じっくり焦らずに、自分自身を磨いていくことだ。
 
戦争を起こすのは人間である。
だから、その人間の生命を変え、人間の心のなかに平和の砦を築かなければならない。
それが人間革命であり、その源泉が題目である。
この人間革命の思想と実践の道を世界に伝えていくことこそ、人類の平和を建設する根本なのだ。
 
緑に包まれた静かな湖。水鳥たちが仲良く寄り添い、ゆっくりと泳いでいた。
1994年(平成6年)6月、池田大作先生がイギリスのグラスゴー近郊にあるローモンド湖で撮影した。
池田先生と対談集を編んだ、平和学者のエリース・ボールディング博士は語った。
「平和の土台は、“家庭”の中にあり“地域社会”の中にある。
また、これこそが極めて重要な平和の出発点である」と。
間もなく8月15日の「終戦の日」を迎える。
平和は、決して遠くに求めるものではない。
家族や親類、近隣など、目の前の「一人」を大切にすることから始まる。
多くの人々と親交を深め、有意義な夏にしよう。