【第47回】誓願の人華を爛漫と (2018.10.3)​​

躍進の鍵は「新しい人」に
 
男子部も、女子部も、学生部も、先輩が後輩を真心で応援する伝統の人材育成が麗(うるわ)しい。
日蓮大聖人は、若き南条時光に仰せになられた。
「仏になりやすき事は別のやう候はず、旱魃(かんばつ)にかわける ものに水をあたへ・寒冰(かんぴょう)にこごへたるものに火をあたふるが ごとし」(同1574ページ)
心の機微(きびん)を捉(とら)えた温かな一言 に、友はどれほど安心し、希望をもって前進できるか。新しい人材に清新な息吹を送るところ、地涌の活力が生まれる。
私は恩師の師子吼(ししく)を、不二の皆さんに贈りたい「これからは青年の力で決まる。君たちの若さでやるのだ」と。
 
「一人を大切に」が世界
 
58年前の10月2日、私は恩師の写真を携(たずさ)えて、世界広宣流布への第一歩を踏み出した。
当時は、世界広布は夢物語と思われていた。しかし、わが胸には、人類の幸福と平和という師弟の理想が燃えていた。
そして、出会う一人ひとりを心から大切に、誠実の対話を重ね、草の根の友情を広げてきた。
御聖訓には、「物(もの)だねと申すもの一なれども植(う)えぬれば多くとなり」(御書9712ページ)と説かれる。
尊き父母たちと植えてきた妙法の種は、今、誓願の人華(にんげ)となって、地球に咲(さ)き薫(かお)っている。
目の前の一人を大事に。宝の一人を励ます。
ここに、一切の出発点があることを忘れまい。​