【第53回】 三世の大空を悠然と (2019.1.30)


生死を見て厭離するを迷と云い始覚と云うなりさて本有の生死と知見するを悟と云い本覚と云うなり、
日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る時本有の生死本有の退出と開覚するなり  (御義口伝、754ページ)
 
(通解)
生死を見て、嫌い離れるのを「迷い」といい、「始成正覚」というのである。
一方、本有の生死(本来、永遠にある生死)と知見するのを「悟り」といい、「本覚」というのである。
今、日蓮と門下が南無妙法蓮華経と唱え奉る時、「本有の生死」であり、「本有の退出」であると覚るのである。
 
同志への指針
生老病死」こそ人類の最重要課題だ。仏法は「生死不二」の哲理を明かしている。
「死」もまた永遠の生命の厳たる姿であり、忌むべきものではない。
妙法に生き抜くならば、仏界という大境涯で「生も歓喜」「死も歓喜」と常楽我浄の大空を飛翔できる。
愛する家族や同志とも、三世に一緒に進みゆける。
この生命の極理で、いよいよ21世紀を照らしゆこう!