第18回 池田先生と群馬 (2019.3.25)


「臆病にては叶うべからず」
草津の群馬多宝研修道場に堂々とはためく創価の三色旗(2008年8月、池田先生撮影)。
さあ、我らも愛する郷土に栄光と勝利の旗を打ち立てよう!
 
広布の“中心軸”
群馬は、北海道から九州までのほぼ「中央」であり、いわば蝶番の位置にある。
池田先生は指導集『人材の王国 群馬』の発刊に寄せて、万感の思いをつづった。
「日本列島の真ん中に、私の愛してやまない、明るい太陽の宝土があります。
ここには、私の信頼してやまない、快活にして大誠実の仲間がいます」「それが、いつも苦楽を分かち合ってきた、わが誉れの群馬家族です。
私の心の真ん中には、『人材の王国』群馬の誓願スクラムが光っているのです」
1999年(平成11年)9月の随筆では、広布の“中心軸”の使命に言及した。
“中心軸”の回転が車輪を動かすように、群馬の団結の同志こそ、時代を動かし、堂々たる民衆の世紀を開きゆく、黄金の車軸となる使命がある。
そのために、一にも二にも、諸天をも動かす、「ひたぶるな祈り」「勇気の行動」で前進していくことだ。
それが、いっさいを勝利へ、幸福へ、広布へと動かす原動力である。
「教主釈尊をうごかし奉れば・ゆるがぬ草木やあるべき・さわがぬ水やあるべき」(御書1187ページ)と、蓮祖大聖人は厳然と仰せである。
ともあれ、人生は「戦い」があるから面白い。前進か、後退か。成長か、停滞か。
間断なき、挑戦と応戦の連続が一生である。
群馬の同志は、私と共に、あまたの広布の戦闘をくぐり抜けてきた。冷たい“からっ風”に胸を張り、中傷や迫害の礫をもはね返し、皆さまは、毅然と行進してこられた。
同じ戦うなら、勇んで戦うことである。はつらつと戦えば、いつも若々しい。生命が鍛えられ、強くなる。
そして、強い人は、いっさいを善知識とし、勝利と成長の糧にしていける。
わが人生を深く味わい、感謝していける。
何ものも恐れず、二十一世紀へ突き進む、皆さまの闘魂の瞳に輝くもの──その名は「勝利の楽土」群馬である。
また、2003年(同15年)4月の随筆では「群馬といえば、雷、空っ風、生糸、コンニャク……。ローマ字で書くと、頭文字が“K”になるものが数多い」と述べた後、その“K”にちなんで、群馬の同志を鼓舞している。
今、わが群馬の同志が誇りとする“K”は何か。
それは──
「確信ある祈り」だ!
歓喜の前進」だ!
「敢然たる行動」だ!
そして、「広宣流布の雄々しき大闘争」だ!
我らは断固、戦う! 人びとのため、社会のために。
そこにこそ、人生の無上の幸福と歓びがあるからだ!
 
雄々しき勇者に
池田先生は「人材の王国」群馬の友に、信仰者のあるべき姿を訴えてきた。
1993年(同5年)7月7日、渋川平和会館で開催された本部幹部会・群馬県総会では、苦難に立ち向かう信心について語った。
人生には、さまざまな苦難がある。どんな人も、何らかの苦難がある。
ユゴーは言う。その苦難に対して、1.あきらめるか2.傍観するか3.飛び込んでいくか──これによって「未来」は大きく変わる、と。(『ユーゴー全集』9、ユーゴー全集刊行会、趣意)
まず、何かあると、すぐに、“できない”“私には力がない”とあきらめる人。それは「弱虫」である。
その人にとって、未来は「不可能」でしかない。何ひとつすばらしいものを生めない。幸福もない。
次に、手をこまぬいて何もせず、“私は知らない”“私には関係ない”と傍観する人。
それは「卑怯者」である。その人にとって、未来はいつまでも「不可知」なまま、わからないままなのである。
第三に、“断じて私は負けない”と雄々しく現実の真っただ中に飛び込む人がいる。
ユゴーは、その人こそ「哲人」であり「勇者」である、と。
その人にとって未来は、「理想」として現れると論じている。明るく美しい未来が約束されている。
これは仏法の説く生き方にも通じよう。
三つの生き方に三つの未来。心ひとつで、行動いかんで、未来は変わっていく。
大聖人は、「臆病にては叶うべからず」(御書1193、1282ページ)と繰り返し仰せになっておられる。
妙法には無限の力がある。しかし、それを引き出す人の信心が臆病であってはならない。願いも叶わない。
皆さまは、広宣流布という大いなる「理想」に向かって、日々、現実のなかへ飛び込んでおられる。
皆さまこそ、偉大な「哲人」である。「賢者」である。「仏使」であられる。 
  
2001年(同13年)8月13日、群馬代表研修会(群馬多宝研修道場)では、“人生は心で決まる”とスピーチした。
「心こそ大切」である。
「どこまでも学会とともに」進みゆく心。「虚栄のため」「世間体のため」「自分一人のため」ではなく、「友のため」「世界のため」「広宣流布のため」に、わが人生を捧げゆく心。
いかなる権威・権力の迫害も恐れず、ひとたび決めた正義の誓いを、生涯、貫きゆく心。この心で生きぬく人生が光る。
永遠の勝利へ、見事なる総仕上げをしていっていただきたい。
 
朗らかな心で
群馬は「太陽の国」。晴天が多く、年間の日照時間の長さは全国トップクラスである。
池田先生は「群馬は“太陽がいっぱい”のすばらしき国土である」「“わが群馬は、世界で最高の国土”と胸を張り、この地に生きる幸せを満喫していっていただきたい」とたたえている。
1991年(同3年)8月9日の群馬県総会(渋川平和会館)では、「太陽の国」の誇りも高く進む群馬の友に大きな期待を寄せた。
皆さまは、赫々たる旭日のごとき信心で、いちだんと朗らかに、いちだんと堂々と進んでいただきたい。
「無敵・群馬」を合言葉に、これまで以上に戦うべき時には断固戦う“誉れの信心”を貫いていただきたい。
どうか皆さまは、何があっても、「朗らかな心」で、「朗らかな前進」を重ね、「朗らかな人生」を生きぬいていただきたい。
その「知恵」と「境涯」を開くのが「信心」である。
かけがえのない人生である。「賢明」でなければ、また「強く」なければ、幸福に生きぬけない。
ゆえに皆さまは、だれよりも「聡明に」、だれよりも「強く」また「強く」、痛快なる「正義の勝者」の人生を送っていただきたい。