名字の言 2006・6・25

▼人気アニメ・ドラえもんの声を26年間、担当した大山のぶ代さん。彼女の独特の声は、茶の間の子ど もたちの心をつかんだ
▼が、中学時代、その声に悩んだことがある。授業での発言に笑い声が起こる。「お前の声はぶっ壊れてる ぞ」とも。次第に無口になり、学校へ行くのが嫌になった。
▼異変に気づいたのは母だった。悩みを打ち明ける大山さんに、母は「あなたらしくもない。声を出すク ラブで、どんどん出しなさい」慰めるどころか力強く背中を押した。放送研究部へ入部した大山さんは やがて、声を出すことが大好きになった(「ぼくドラえもんでした」)
▼母のあの時の言葉が声優の仕事につなげてくれた、と大山さん。包み込むような温かい言葉もあれば、 厳しい叱咤、無言の応援もある。が、込められた成長への願いは必ず届く
▼母の応援で初めて弘教が実った女子部員。自分が不在の時に訪れた友人に、母が真心の応対を。多くを 語る母ではなかったが、常に祈りは真剣。「その後ろ姿から、たくさんの勇気をもらいました」と女子 部員は語る。
▼懸命にに励ました友が決意の笑顔を。それはまた、私たちの心をも鼓舞してくれる。励まし励まされ、 その連帯が創価運動の真髄だ。 (馨)

   わが友に贈る

 歴史を残さずして
 何の人生か。
 きょう一日が
 百年に通じる
 価値ある前進を!