栗山三津子の手術は、大成功に終わった。 そして、年末に退院し、年が明けると、何事もなかったかのように、元気に活動を開始し、これまで以上に、強い確信をもって、多くの同志を励ましていくことになる。 十二月四日、山本伸一は峯子と共に、三重研修道場…

十二月三日、三重研修道場では全国県長会議が行われ、「人材育成の年」となる 明年の具体的な活動について協議が行われた。 山本伸一は、関西総合婦人部長になった栗山三津子のことが、気がかりで仕方がなかった。 これまで手紙などを通して励ましを重ねてき…

「幹部」というのは、本来、木の幹であり、中心をなすものである。「幹部」が腐ったり、弱かったりすれば、樹木そのものが危殆に瀕する。 ゆえに山本伸一は、学会の幹部の在り方について、あえて詳細に語っていったのである。 「幹部は、皆に信心の養分を送…

いかなる団体、組織も、発展のいかんは、中軸となる幹部によって決まってしまう。 学会は、翌一九七九年（昭和五十四年）に「第七の鐘」が鳴り終わり、二十一世紀への新たな飛翔を開始する、重要な時を迎えようとしていた。 だからこそ山本伸一は、幹部への…

十二月二日、山本伸一は三重研修道場で行われた、岐阜、兵庫、福岡の三県合同代表幹部会に出席した。 ここには、関西の幹部も参加していた。席上、本部人事委員会で検討、決定した関西婦人部の人事が発表された。 これまで関西婦人部長を務めてきた栗山三津…