今日の聖教新聞 2006・7・12

★社説
      作文・読書コンで文章力を

 “作コン”“読コン”の愛称で親しまれている「作文コンクール」(主催=中学生文化新聞・小学生文化新聞)と「読書感想文コンクール」(高校新報)の季節が、本年もやってきた(「読書感想文コンクール」の募集は8月14日から9月12日、中等部「作文コンクール」の募集は7月23日から8月31日、少年少女部「作文コンクール」の募集は8月21日まで)。
 
      「読む力」は「書く力」に
 作文コンクールの淵源は、1970年(昭和45年)6月のこと。少年部・中・高等部の代表が箱根の研修所に集まって行われた「東京未来会」第1期結成の席上、池田名誉会長(当時・会長)は語った。
 「民衆を守り、幸福にするために、みんな、しっかり勉強してほしい。私は、このなかから、大文学者や大科学者、大記者、また、偉大な政治家も、どんどん出てもらいたい」小説『新・人間革命』第14巻「大河の章」)
 この未来会への指導を聞いた担当者が、翌7月に小学生・中学生文化新聞の関係者と協議した。
 その際、“未来部のメンバーが文章を書けるようになるには、作文が良いのではないか”との意見が出たことから、夏休みを活用した「作文コンクール」が誕生。全国から力作が寄せられ、11月に第1回の作文コンクールの表彰式が行われた。その終了後には、名誉会長が入賞者を激励する場面もあった。
 依頼、幾多の人材を輩出してきた作コンは第37回、読コンは32回の歴史を本年、刻むことになる。 かつて名誉会長は、東京・関西の創価学園の入学式に贈ったメッセージの中で呼びかけた。
 「読む力は書く力にもつながっていく。文章力といっても、読書に取り組むという努力があってこそ、おのずと磨かれていくものです」「人に伝えたいことを、文章にし、自らの手でつづる。その中で書く力も、大いに磨かれていく」「読む力 書く力は、考える力を強くし、たくましくはぐくみます」。そして、「考える力を、どう鍛えるか。それが、教育の真の目的でなければならない」と。

    勇んで“挑戦の夏”へ
 読書力と文章力が、考える力をはぐくみ、教育の真の目的となっていくー「創価の宝」たちが、作文コンクールと読書感想文コンクールに勇んで取り組む“挑戦の夏”が送れるよう、21世紀使命会(青年部の未来部担当者)をはじめ、各部が全力で励ましていきたい。

★わが友に贈る

 「仏になるみちは
  善知識にはすぎず」
  善き友と交われば
  その人は幸福に。
  学会は善友の連帯。

★名誉会長が蛍を謳う

     列島に平和の舞

  源氏蛍も   平家蛍も
  合戦を忘れ
  共に瞬間の中でも
  全魂を打ち込んで  
  光を人びとに与える。
  平和のために
  光ながら死んでいくのだ。
  一つも
  後悔はないようであった。