きょうの聖教新聞 2006・8・4

★社説
    “広島・長崎の心”を受け継げ
 
 広島の原爆ドームユネスコ世界遺産に登録されて10年。まもなく広島と長崎は、「原爆の日」61年を迎える。時が経つのは早い。この間、平和を願う“人の心”は、どう変わったかー。
 現代人、特に若い世代の核に対する軽佻な風潮を憂う、広島平和文化センター理事長の斉藤忠臣氏は、“現実の死”に対する想像力の欠如を指摘し、「だからこそ伝えなければならない。核の威力ではなく、核がもたらす残酷な人間的悲惨を!」と語る。
     平和資料館訪問数が減少
 あのキノコ雲の下で何が起こったのか。戦争・原爆を知らない世代が、それを知る手ががりは、写真や映像もさることながら、生々しい原体験に勝るものはない。
 しかし、当の被爆者の平均年齢は73歳を越え、年を経るごとに「語り部」は減少している。
 一方、広島市の平和記念資料館が先月5日、国の重要文化財に指定されたものの、入館者数は減少傾向にある。外国人の増加に反して、日本人が訪れていない現実が浮き彫りになった。なかでも修学旅行生は、1985年の57万人を最高に減少の一途をたどり、昨年度は30万人とピーク時の半数近くになった。少子化や海外への修学旅行の増加も少なからず影響しているようだ。
 教育の現場では真に平和の心を継承しゆく教育がなされているのだろうか。今や日本人の約7割が戦後生まれ。うかうかしていると記憶の風化は進むばかりである。
 このほど、中国新聞社が全国48の被爆者団体に行ったアンケート調査では、活動は長くても「あと10年」との回答が目立ち、半数以上の30団体が“活動の担い手”たる後継者不足に悩んでいるという。
 創価学会では、早くから青年部を中心に草の根レベルで平和への意識啓発や教育に力を注いできた。こうした運動に取り組むなかで、平和構築の使命を自覚した青年も多い。

    意識啓発や教育に力注ぐ
 今年の「SGIの日」記念提言で、池田SGI会長は、あらためて平和教育の重要性を訴えた。時間がかかっても核軍縮の全身のために「教育を通し、民衆一人ひとりの意識変革を進めること」が必要である、と。
 “未来を生きる子どもたちに、私と同じ思いをさせたくない”-被爆による後遺症と闘いながら、命懸けで訴える被爆者の願いは、核廃絶だけではない。戦争そのものの廃絶である。この“ヒロシマナガサキの心”を受け継ぐ運動を、地道に進めていきたい。


★南米ベネズエラ イリバーレン市が池田SGI会長に ファン・ギジェルモ・イリバーレン章

  独立闘争の英雄の名を冠した「ファン・ギジェルモ・イリバーレン章」が7月11日に贈られた。
  「ガンジー・キング・イケダ展」開催を記念
  「生命の尊厳、多様性の尊重、非暴力の価値を広めゆく不屈の闘争を高く讃えん」
  特別市議会を召集し授与式

★韓国女子部の合唱団 国際コンクールで銀賞
  中国・アモイで開催された第4回「ワールド・クワイア・ゲームズ2006」に、韓国の女子部の   「青き光合唱団」が出場。「民謡」と「女性合唱」の2部門で、堂々の「銀賞」に輝いた。
  同大会は、音楽で平和の創造を目指す世界最大規模の合唱の祭典。今回は、世界80カ国・地域から  400以上の団体が参加し、のべ2万人の聴衆を前に練習の成果を披露した。

★全国最高協議会での名誉会長のスピーチ  ③

   異体同心の堅塁城を!宗教は社会変革の力  
   臆病になるな 大勇猛心を奮い起こせ

★山口で新世紀第4回「中国人間教育実践報告大会」
  テーマ「すべての子どもを幸福に!」
  4題の実践報告

★わが友に贈る
  真剣な人のもとから
  本物の人材が育つ。
  人間教育は
  どこまでも
  真剣さと誠実さで!