きょうの聖教新聞 2006・9・8

★社説
    原水爆禁止宣言の日 「核廃絶の誓い」の継承を

 49年前のきょう9月8日、戸田城聖第2代会長の「原水爆禁止宣言」が、横浜・三ツ沢競技場で発表された。「われわれ世界の民衆は、生存の権利をもっております。その権利をおびやかすものは、これ魔ものであり、サタンであり、怪物であります」-それは、核使用の元凶を生命に潜む“魔性の働き”ととらえ、人類全体の宿命を明らかにした歴史的な大宣言であった。

    平和をつむいだ師弟の絆

 また、戸田会長は、会場に集まった5万人余の青年たちに「私の弟子であるならば、私の今日の声明を継いで、全世界にこの意味を浸透させてもらいたい」とも訴えかけ、核廃絶への願いを“遺訓の第一”として後継の青年に託した。
 その後、恩師の遺訓を深く胸に刻み、「核なき時代」に向けた大闘争を開始したのが、不二の弟子である池田SGI創価学会インタナショナル)会長であった。当時、国交のなかった共産主義国への歴訪をはじめ、世界の識者との対談、戸田記念国際平和研究所の設立など、恩師の平和理念・構想を確実に実現していった。
 パグウォッシュ会議のロートブラット名誉会長(故人)は、戸田会長を「平和の英雄」「平和の殉教者」とたたえつつ、核廃絶の精神を受け継いだSGI会長の世界平和への行動力と指導力に最大の期待を寄せていた(対談集『地球平和の探求』から)。
 師弟による“平和への誓い”“魂の継承”があった故に、SGI平和運動の原点である「原水爆禁止宣言」は今、不滅の輝きを放っている。
 師弟の深い絆を淵源として、人間主義の平和哲学の大潮流も世界に大きく広がったのである。現代世界に目を転ずれば、「大量殺戮の時代」「戦争の世紀」を経ながら、人類は依然として、核兵器の脅威に晒され続けている。
 「9・11」以降、テロリストへの核拡散が危ぶまれる中、最近も北朝鮮やイランの核開発問題が、国際社会の話題になっている。

   危ぶまれる“記憶の風化”

 核使用の愚行を二度と繰り返さないためにも、広島・長崎への原爆投下の「歴史・記憶」を決して風化させてはならない。次世代を担う青年にとって、確固とした平和観を築くことは、時代的要請になっているといえよう。
 その意味で、私たち青年は、SGI会長の平和の精神と行動を学び、受け継いでいきたいー人類の宿命転換に向けて、平和への確かな方途も必ず見えてくるに違いない。

★第63回本部幹部会 第4回北海道栄光総会
 池田名誉会長、秋谷会長が12カ国の代表と
 座談会は民主主義の縮図 幹部が率先  新しい友と  楽しい語らいを
 名誉会長が音楽隊に和歌を贈る

  天までも
   水平線の
    彼方まで
   広宣流布
    音楽隊かな

  あな嬉し
   拍手 拍手の
     同志かな
   広布の調べは
    諸天も賛嘆

  厳然と
   広宣流布
    勝利をば
   飾らむ 勝ちなむ
    地湧の指揮者よ

★わが友に贈る
  リーダーが動け!
  青年が叫べ!
  その時
  諸天は勢いを増し
  善神が友を守護する。