きょうの聖教新聞  2007・6・19

★名字の言

▼「傾聴ボランティア」が注目されている。主に高齢者の話し相手になることから始まったが、天災や戦争、病気など過酷な経験をした人に寄り添い、耳を傾ける活動だ

アメリカの心理学者カール・ロジャースによると、「傾聴」に臨んで大切なことは、相手への「共感・肯定的理解」である。「相手の身になって考える」、仏法で言えば相手に「同苦する」ことであろう

▼複数の専門家に聞いたところ、同じ「傾聴の注意事項」を挙げてくれた。「でも」「そうじゃなくて」という言葉を使わないことである。使えば「傾聴」「共感」どころか、「意見を言う」だけの「上から下」の態度になるからだという

▼「同音」ではなく「異音」を聴けるかどうかも大切であるとされる(蘭由岐子『「病の経験」を聞き取る』)。つまり、先入観では推し量れない様々な経験に耳と心を開き、理解しようとする努力が重要なのだ。「一切衆生の異の苦を受くる」(御書758ページ)という御聖訓にも通じる

▼学会でも「個人指導の名人」と呼ばれる方は、なべて「聴くことの達人」である。「聞くこと」によって、様々な意見や経験に出会い、人生も豊かになる。きょうも友の声の中に。勇躍、飛び込んで行きたい。( 哉 )

★南米ボリビアの2大学が 池田SGI会長に最高賓客賞
 フランツ・タマーヨ大学 ラパス本校 「対話による世界平和の建設」
 デル・バーリエ大学 トリニダード校 「間断なく戦う人間主義者」

★会館管理者 創価宝城会 守る会
 インド創価菩提樹園に全員の氏名を永久保管

★長編詩 「師弟の誓い」練馬を讃う
 君たちよ! 凱旋の道を歩みゆけ

★わが友に贈る
 さあ意気軒高に!
 真剣に誠実に
 わが責任を果たしゆけ!
 これが指導者の極意だ。
 これが学会精神だ!