きょうの聖教新聞  2007・6・21

★名字の言

▼小説『水滸伝』で「及時雨」といえば宗江の渾名。義侠心にあふれて、身銭を切ってでも他人の貧窮を救うことから、及時雨<恵みの雨>と呼ばれた

▼一部地域を除いて入梅したが、今年は暖冬や春先からの少雨の影響で、東海や四国など各地で水不足が懸念されている。気象庁は異常気象につながるラニーニャ現象が発生していると発表。空を見上げる日が続く。大地を潤す雨は稲作農家、渇水地域にとって恵みの雨。水滸伝の宗江のごとく、今年の梅雨は及時雨に、と深く祈りたい

▼万物を潤して育てる雨のことを慈雨、甘雨とも。法華経薬草喩品には「一雨所満」とある。一つの雨によって、高木や低木でも等しく草木が潤される。同様に、法華経は一切衆生を平等に成仏させる方法である。妙法の一雨は、様々な違いのある衆生を等しく個性豊かに育てる恵みの法雨であると説く

水滸伝の世界では、宗江のもとに強烈な個性を持った好漢が集い、痛快にドラマを演じていく。それは恵の雨に潤されたあらゆる草木が、枝葉を茂らせ豊かに花実をつけたような、壮麗な姿でもあろう

▼妙法の英雄が乱舞する広布のドラマは、無名の庶民が主役である。未来に語り綴られゆく、民衆の勝利劇でありたい。( 濤 )

創価教育代表者会議での創立者のスピーチ
 時代は変わる!新しき大建設だ 人間をつくれ! 自分も変われ!

★わが友に贈る
 「賢者はよろこび
  愚者は退く」
  幸福とは
  戦う中で勝ち取るもの。
  ゆえに人生は強気で!