07年9月21日 聖教新聞 山梨最高協議会での名誉会長のスピーチ 下-2

07年9月21日 聖教新聞
山梨最高協議会での名誉会長のスピーチ 下-2

 今いる場所で全力を尽くせ 
 一、私は、行く先々で、「歓喜」と「勝利」の波動を起こしてきた。
 「大阪の戦い」は、新聞も後に「『まさか』といっていたその"まさか"が現実になった」などと報じるほど、厳しい戦いであった。
 しかし、困難であればあるほど、闘志を奮い起こした。
 古代ローマの大歴史家タキトゥスは書き残している。
 「逆境を逃れるより耐えることこそ、気高い魂の証拠です。
 勇敢で剛直な人は運命に逆らっても希望を捨てません。恐怖から絶望へ急ぐのは腑抜けの卑怯者です」(國原吉之助訳『同時代史』筑摩書房
 あの時、東京は安泰だと言われていたが、結果的に敗北してしまった。指揮を執った幹部のなかには、傲慢な態度を取ったり、遊び半分の人間がいたようだ。
 「ぼやぼやして、動かずにいて、戦いの邪魔になる幹部は、いなくなってもらったほうがよい」と、戸田先生が言われた通りであった。
 私は、師匠のため、学会の勝利のため、全力で道を切り開いてきた。
 イギリスの歴史家カーライルは綴った。
 「お前は、いまいる場所で、元気に最後まで、全力をつくし、闘いをつづけるがよい」(上田和夫訳『過去と現在』日本教文社
 自分が今いる場所こそが、本有常住の寂光土である。その使命の場所で、勝利と幸福の旗を打ち立てるのだ。
 一、アメリカの人権の闘士キング博士は語っている。
 「人生に意味を与えるのは宗教である。宇宙に意味を与えるのも宗教である。よき人生を歩もうと最大限動機づけるのも宗教である」(クレイポーン・カーソン編、梶原寿訳『マーティン・ルーサー・キング自伝』日本基督教団出版局)
 古今東西、多くの世界の指導者は、皆、宗教のもつ偉大なる力に注目をしてきた。
 いわんや、妙法は、大宇宙の法則である。
 妙法を持った皆様方こそ、人間として最も尊い、最も意義ある人生を生きゆく「人間王者」である。
 〈ここで、女子部の代表が「山梨女子部は御書が大好きです!」「日本一の『教学の山梨』を築いてまいります」と、はつらつと述べた〉
 素晴らしい! 偉大なことだ。

山本周五郎「青年を大切にする心」こそ宝
女子部よ福智の星と輝け

 御書を拝せば、聡明になる。心が美しくなる。立派な一家になる。
 題目をあげれば、福智をちりばめた星のように輝く。
 最後は必ず勝利する。
 信心を貫いている人、御書を心肝に染めている人には、だれもかなわない。地域でも、光る存在となっていく。
 このことは、私の体験の上からも、確信をもって言えることだ。
 女子部は大事だ。これから、長い人生を歩んでいく皆さんである。
 どうか、幸福のため、家族のため、社会のため、聡明に、堅実に進んでいただきたい。
 戸田先生は、女子部に語られた。「鎖の輪は、一つ一つ、ガッチリと組み合って、切れることがない。人間も同じだ。心強き一人ひとりが、固く手を結べば、広宣流布は必ず進む。人と人との輪を作りなさい」
 友情のスクラムを組んで、仲良く、広宣流布の尊き青春を歩み抜いていただきたい(大拍手)。

 不幸な人は一人もなし! 
 一、信心には、決して行き詰まりはない。
 「私は、朗らかに、そして希望をもって、私のなすべきことに取り組む」
 「さあ、力を合わせて、共に前進しようではないか!」
 これは、イギリスの名宰相チャーチルの叫びである。彼は、ファシズムとの戦いに挑むなか、こうも断言した。
 「われわれの成功はまさしく第一にわれわれの団結、次にわれわれの勇気と忍耐にかかっている」(毎日新聞翻訳委員会訳『第二次大戦回顧録毎日新聞社、現代表記に改めた)
 敵の猛攻撃による劣勢をはねのけ、世界史を塗り替えるような大逆転劇を綴った英雄のごとく、私たちも、庶民の王者の新時代を開きたい。
 どうか山梨の皆様は、「不幸な人は、一人もあらじ」と、全員が勝利と幸福と栄光輝く人生を歩み抜いていただきたい。
 結びに、戸田先生の指導を贈りたい。
 「法華経に説かれる『末曾暫廃(みぞうざんぱい)(未だ曽(かつ)て暫くも廃せず)』とは、常に勇気凛々と戦うということだ。常に『勇気』の二字で戦うことだ」
 お会いできなかった同志の方々にも、どうか、くれぐれもよろしくお伝えください。
 さあ進もう! 勇気凛々と!
 お元気で!(大拍手) (2007・9・9)

山梨最高協議会での名誉会長のスピーチ 下〔完〕