きょうの聖教新聞  2007・10・13

★名字の言

中央アジアの国・キルギスでは「昔、キルギス人と日本人は兄弟で、肉が好きな者は、キルギス人となり、魚が好きな者は東に渡って日本人になった」と言われている。顔や仕草、精神性が似ていることから、日本に親近感を持つ人が多い

▼そんな“兄弟の国”を結ぶ池田SGI会長の写真展が同国の首都ビシュケクで始まり、大きな反響を広げている。温かな心に包まれた作品を前に、若者が目を輝かせている

▼人々にとってSGI会長は既知の人物。同国の国民的作家アイトマートフ氏との対談集「大いなる魂の詩」が広く読まれているからだ。駐ベネルクス諸国大使の氏は多忙の中、開幕式に参加した。写真展が共和国議会教育学術委員会、文化情報省の共催と国家レベルになっているのも、期待の大きさを物語っている

▼氏の代表作『最初の先生』は冒頭、村人に愛される2本のポプラの大樹に思いをよせて問いかける。「若木の根を丘に植えるとき、なにを夢み、なにを語ったでしょう?
(佐野朝子訳)

▼大樹に育つ木々も、若木を植えなければ始まらない。人々の心の大地に友情の苗
 木を植えていくー写真展は、その大切さを改めて教えてくれた。( 陸 )