きょうの聖教新聞  2007・10・18

★名字の言

▼「アメリ公民権運動の母」ローザ・パークスさん初の本格的評伝が、翻訳出版された(ペンギン評伝双書『ローザ・パークス』、中村理香訳、岩波書店

▼「バス・ボイコット」で黒人差別の歴史を変えた伝説的人物。しかし、彼女は特別な人間ではなかった。百貨店で働く、慎ましくて人のいい普通の女性。バス隔離撤廃の歴史的な日さえ、自宅で母の看病をしていた。その人が革命を起こしたことに意味がある

▼差別と戦った彼女は、多くの女性と同じように、自身の宿命とも格闘した。晩年は胃潰瘍に加え、心臓の病。視力の衰え。夫、たった一人の弟、そして母と、すべての肉親を亡くした。萎えそうな心と体を奮い起こして、青少年の人権教育に情熱を注いだ。そんな晩年のパークスさんに勇気を与えた出会いが描かれている

▼一人は池田SGI会長。語らいと創価大学・女子短大での歓迎は「彼女の人生においても最も忘れられないものとなった」と。もう一人は南アフリカマンデラ大統領。評伝は、大統領が涙を流してパークスさんと抱擁する場面で終わる

▼戦った人間の心を知るのは、戦った人間だけだ。そして、耐えて耐えて、正義を手放さなかった普通の人の勝利ーこれ以上に美しいものはない。( 飛 )

★中国 湖南師範大学で池田思想シンポジウム
 31大学80人の研究者が一堂に
 テーマは「多元文化と世界の調和」

★わが友に贈る
 人生は勝負。
 戦いの連続だ。
 さらに前へ前へ!
 もっと上へ上へ!
 これが勝利への智慧だ。