きょうの聖教新聞  2008・1・13

★名字の言

▼昨年、流行した言葉に「KY」があった。「空気が読めない」の略である。もちろん、その場の雰囲気に気を配ることは大事である。しかし、みんなと違う意見を言って「あいつはKYだ」といじめられる例が、多くの学校で報告されている。これは行きすぎだ

▼そのような世相を風刺する「寓話」がある。アンデルセン童話の「裸の王様」の舞台を、現代日本に置き換えたら、どうなるか。みんなが「王様の服は素晴らしい」というなかで、少年が「王様は裸だ!」と叫んだ。すると周囲から「KY!空気を読め!」とたしなめられてしまう

▼昔から「付和雷同」、長いものには巻かれろの雰囲気が強いとされる日本社会。だが、意見を言うことすらできない「雰囲気」は危険だ

▼翻って。御書には「日蓮一人」との言葉が三十数か所ある。苦悩にあえぐ民衆を救おうと孤軍の戦いを始められた大聖人。内村鑑三も「なんの援助もなく、一人で素手の戦いを開始した」(「代表的日本人」趣意)と評した

▼国家挙げての軍国の風潮に抗した創価学会初代、2代会長。だれもが困難と考えた日中国交正常化へ、門を開いた池田第3代会長。多におもねらず、正義を貫く精神を深く心に刻み、本年も堂々、前進したい。( 哉 )

民音 本年創立45周年 民音の交流国が100カ国に
 音楽と文化交流で世界を結ぶ

★わが友に贈る
 近隣への配慮を!
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 良識ある行動に
 信頼が広がる。
 そこに仏法がある。