きょうの聖教新聞  2008・4・11

★名字の言

▼もし、柿の種が、味も香り良い果肉のようだったらー詩人・吉野弘氏は、そんな創造を働かせた。種は果肉とともに食いつくされるだろう、と

▼種子は、好ましい味をもたなかったがために、周囲から無視され、かえって未来への芽を守り続けたというのだ。詩人は結論する。「人間の歴史にも/同時代の味覚に合わない種子があって/明日をひっそり担っていることが多い」(『吉野弘詩集』ハルキ文庫)

▼長い時を経て残るものーそれが、時流とは一線を画した「種子」のような生き方ということなのだろう。確かに、世間の風潮に迎合し、流行を追いかけるだけの人生は空しい。真実の幸福の実体はない。反対に、毀誉褒貶に流されることなく、自らの信じた道を貫く人生には、充実がある。永遠に崩れざる勝利がある

▼そのために必要なのは、「何のため」という根本の哲学ではあるまいか。目的観があれば、人生の座標軸はぶれない。確かな軌道を歩んでいける。目的観がなければ、迷走するだけだ

▼学会の使命は、全人類の幸福である。地味で目立たぬ草の根の労作業であるが、この崇高な大目的に向かって、堂々と進んでいきたい。必ず人類の未来に花開く、堅固な「種」になると確信して。( 申 )

★5・3 「創価学会の日」記念表彰
 「広宣貢献賞」を新設
 第1回は誉れの同志の代表 2142人に
 
★わが友に贈る
 高齢者の皆様
 くれぐれも無事故で!
 階段の踏み外し
 段差や溝での転倒ー
 皆で注意の声かけを!