きょうの聖教新聞  2008・4・19

★名字の言

▼滋賀・東近江市に「ガリ版伝承館」がある。「ガリ版」・・・懐かしい響きだ。鉄筆で原紙をガリガリと切る。部屋に立ち込めるインクのにおい。「謄写版」は、簡単で手軽な印刷機として、明治から昭和にかけて、庶民の活字文化を支えた

▼広布史にも、その存在は欠かせない。牧口初代会長が発行した戦前の機関紙「価値創造」は、謄写版刷りだった。海外のいくつかの機関紙誌も、出発はそうだ。会合結集を呼びかけるガリ版のビラを、“師弟共戦の思い出”として大事に残している人もいる

▼「謄写版」誕生の陰には、その開発に情熱を燃やした親子がいる。滋賀出身の堀井新治郎である。養父が開発に専念するため官職を辞し、息子も商社を退社。赤貧のなか、父子一体で研究に没頭し、ついに謄写版を完成させる(1894年)

▼養父の引退後、息子は新治郎の名を継ぎ、謄写版の改良・普及に努めた。初代の新治郎名義の発明登録数は60件、2代目名義は488件にのぼる。二人の新治郎の生涯は、まさに志を「謄写」(=そのまま書き写す)したような人生だった

▼山の木々に新芽が芽吹く季節。5・5「創価学会後継者の日」も間近だ。師の志を、わが志としてー。誓いの日々でありたい。( 糀 )


★オーストラリア オーバン市から池田SGI会長に世界市民の師匠賞
ラム市長 人類の幸福に捧げた生涯 世界の青年を育む指導者


★わが友に贈る
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