きょうの聖教新聞  2008・5・25

★名字の言

▼仏法では、悩みが無くなることを目指してはいない。むしろ煩悩即菩提と説くように、悩み(煩悩)があるから悟り(菩提)が得られると受け止める

▼人は、悩みに直面すると、その解決法を模索する。しかし、目先の解決ばかりを考えると、後にまた同じような“悩みの壁”にぶつかることがある。では、どうすればいいのか。本当の解決には、“自己変革につなげる悩み方”が重要だ

▼本紙教育欄のコラムに記されていた言葉が印象深い。「悩みとは、自身が授かった宿題のようなもの」「自分が悩みに遭遇したとき、『この問題を通して、私は何に気付くことが大事なのか』と考え、前向きに臨む」(星さ大学・野口佳子准教授)と

▼眼前の悩みを通して、自身の課題に目を向けられれば、解決への一歩が踏み出る。そして、「今、この悩みに直面したことにも意味がある」と感じると、心はさらに前向きに。友人に相談する余裕も生まれ、前進のエネルギーがわいてくる

サン=テグジュペリは言う。「人生には解決法なんかないんだ。あるのは、前に進む力だけだ。解決法は後からついてくるものさ」(斎藤孝訳)。悩みの壁を破るとは、停滞する自身の“生命の壁”を破ることにほかならない。( 悠 )

★マレーシア アブドゥラ首相夫妻が創価大学に来訪
 首相 素晴らしい創立者の先見性
 夫人 「教育は社会の要」の哲学を尊敬

★わが友に贈る
 大生命力を
 奮い起こせ!
 それが拡大の決め手だ。
 わが心は宇宙大!
 可能性は無限大!