きょうの聖教新聞  2008・6・15

★名字の言

第2次大戦中、学童疎開をする娘に、父は自分あてのハガキをたくさん持たせた。「元気な日はマルを書いてよこしなさい」

▼最初に届いたハガキは、威勢のいい大きなマル。しかし翌日からマルは小さくなり、ついにはバツ。そして、ハガキは来なくなった。娘は病に倒れていた。迎えの母と帰宅するや、父は裸足で飛び出し、やせた娘を抱き締めた

向田邦子さんが書いた、「無口な手紙」などのエッセーの中にある父と娘の話である。普段は無口でも、最後まで、家族を守り抜くという父の情愛を感じてならない

▼段ボールの箱作りが家業の壮年部員。不渡りをつかまされ、借金の山。3枚の段ボールを仕入れるのがやっと。それでも「いつかは、天井まで段ボールを積んでみせる」と誓う

▼世間体など関係ない。必死の努力と祈りで、事業は好転。信心が敗れなければ、人生に負けることはないと、家族に教えた。3人の子も皆、創価大学を卒業し、成長。家族のために、黙々と頑張る父の姿を心に刻んだ

▼わが地域の“広布の父”も、大切な学会家族を守るために、一歩も引かないとの心構えを持つ姿が頼もしい。その“覚悟の信心”を、心から讃えたい。きょうは「父の日」。( 城 )

★マレーシアサバ州で躍進の文化祭
 民族調和の模範がこっこに!
 SGI会長がメッセージ 6カ国8千人が観賞

★岩手・宮城で震度6
 学会本部と東北2県に対策本部

★わが友に贈る
 勇気こそ
 偉大な変革の
 原動力だ!
 さあ打って出よ!
 堂々と正義を語れ!