きょうの聖教新聞  2008・11・1

★名字の言

▼一雨ごとに秋が深まる。風は澄み、光は輝き、木々は色づく。四季の移ろいに触れ、さまざまな思い出もよみがえる。それが人の、人たるゆえんではなかろうか

▼江戸中期の文人本居宣長は『真暦考』と題する書物において、季節と結びついた「心の記憶」の豊か差を語っている。親しい人の忌日についても、何月何日という覚え方より、例えば「此樹の黄葉のちりそめし日」を迎えて故人を偲ぶ・・・。そこには季節と人間との、みずみずしい好感がある

▼天文観察により、人類は「暦」を発明した。努力と英知の結晶といってよい。が、それに頼るあまり、時の流れを心で味わい、人を想う優しさを現代人は失っていないだろうか

▼「人事(=人間に関する事柄)」を離れて「自然」なし。「時代」についても同じである。仏法は、正しい教えが力を失い、争いと混乱の渦巻く時代を「末法」と名付けた

▼「末法」とは、単に客観的な歴史認識に基づく時代の一区分ではないだろう。その背後には、世の激浪にさらされる友への想いが、強く脈打っているはずだ。ゆえに苦境の友を助けたいと願い戦う者にとって、時代は常に「末法」なのだ

▼友のために起つ!-これぞ創価の使命であり、誉れである。( 英 )

★中国 北京師範大学で池田思想シンポジウム
 名誉j会長の日中提言40周年を記念
 

★小説『新・人間革命』第22巻
 11月18日から連載開始
 「新世紀」の章でスタート

★わが友に贈る
 さあ 創立の月!
 勢いよく出発だ!
 師弟の道を
 真っすぐに!
 これが学会精神だ!