きょうの聖教新聞  2008・11・26

★名字の言

▼普段、立つことがないと思っている卵が、立春の時刻は立つーそんな中国の言い伝えが本当だった、と新聞各紙が写真を添えて紹介したことがある。記事を読んだ物理学者・中谷宇吉郎は疑問に思い自ら実験。いつでも卵が立つことを証明し筆を執った(随筆「立春の卵」)

▼中谷の反論は、論理的な説明にとどまらなかった。「何百年の間、世界中で卵が立たなかったのは、皆が立たないと思っていたから」であり「人類の盲点」であったと

▼先入観や憶測は、誰もが陥りがち。これが他者に及ぶと、無用な誤解と敵意をあおることにも。宗教やイデオロギー、人種、社会的地位・・・。違いゆえに心を閉ざす人も少なくない

▼1974年、ソ連と中国が対立する中、モスクワ大学が池田会長(当時)を招聘。批判をものともせず「ソ連にも人間がいる。私は、人間主義者です。そこに人間が、民衆がいる限り、私はどこにでも行く」と会長。初訪ソで、コスイギン首相との会談が実現。その後の日露友好の行動で、平和への流れが加速したことは周知の通り

▼人間を阻む“壁”はありえないー名誉会長の一貫した行動哲学だ。広宣流布は、固定観念を打ち破る戦いである。地域や職場においても、この思いを忘れまい。( 知 )

アメリカ ウエストンシカゴ市がSGI会長夫妻を「名誉市民」に
 市長が宣言 「指導者と対話」「青少年を育成」「無私の心」で平和社会を構築

★わが友に贈る
 向上が止まったら
 青年ではない。
 青年は建設なり!
 漲る勇気と力で
 自分自身をつくれ!