きょうの聖教新聞  2008・12・23

★名字の言

▼昭和を通じ、子どもたちに絶大な人気を博した漫画「のらくろ」。実は“雑誌を買えない子”のために誕生したという

▼子どもの年季奉公や職人見習が珍しくなかった昭和初期。貧しい彼らに、少年誌は高根の花だった。豊かな子弟から借りて、回し読みするのが精いっぱい。作者の田河水泡は、何百万人といたであろう、そうした健気な子どもたちに思いをはせる

▼主人公は、天涯孤独の野良犬に決めた。社会から見向きもされないような犬が、失敗を繰り返しながらも成長していく姿を描くことで、“買えない子”に声援を送ったのだ(NHK映像ファイル「あの人に会いたい」)

▼名誉会長は戦後、戸田2代会長のもとで雑誌「冒険少年」「少年日本」の編集に携わる。当時の日記には「未来の、次代の、社会の建設者になれば、日本の宝と思わねばならぬ」と。混乱期にあって、国の将来を背負う子どもたちに、何とか希望を贈りたいとの心情が伝わってくる

▼社会は豊かになったが、今また混迷の時代。懸命に自分の道を探す若い命に、どう寄り添い、どう正しい青春の道を示していくか。そこに心を砕き、知恵を絞るのが大人の責任であろう。明年も、わが地域で健気に奮闘する“日本の宝”に最大の励ましを送りたい。( 行 )

★中国 広東省の名門学府 韶関学院で 池田思想研究所の開所式
 「中日友好の一大慶事
 「自然との対話」写真展も盛大に開催

★わが友に贈る
 リーダーは
 会員に尽くし抜け!
 「一生 空しく過ごして
 万歳悔ゆること勿れ」
 励ましの手を緩めるな!