きょうの聖教新聞 2009.1.10

★名字の言

▼「クモの糸にぶら下がる」-芥川龍之介の小説を彷彿させる難題に、実際に挑戦した人がいる。奈良県立医科大学の大崎茂芳教授。試行錯誤の末、人間がぶら下がるのに必要な量のクモの糸を採取。3年前、長年の夢を実現させた

▼その過程で様々な発見が。例えば1本に見える糸。実は2本の繊維でできている。しかも2本のうち1本が切れても、雲が落下することはない。もう1本は保険というわけだ。クモが4億年の進化の中で得た安全の基数が「2」であることに教授は感銘を受けたという(『クモの糸の秘密』岩波書店

▼「2」という数字は我々が日常の無事故を目指す上でも重要だ。一人より二人での点検。ドアの鍵を二重にする。「2」は確実に安全性を高める

▼学会の活動においても同様だろう。二人がペアになっての家庭指導。互いの視点から幅広いアドバイスが可能になる。正役職と副役職の連携。一人では見落としかねないことも二人なら補完できる

▼師弟もまた二人。弟子が成長するための薫陶を惜しまない師匠。どんな境遇にあっても厳然と師を守り支える弟子。この絆があって広布の確かな前進はある。師と共に、師のために、“もう1本の命綱”たり得る弟子であるか、問う日々でありたい。( 行 )

★インドが希望の大総会
 ここに仏法西還の証し
 3万8000人の平和のスクラム

★わが友に贈る
 厳寒に負けるな!
 外出時の重ね着
 声かけなど
 聡明な備えで
 事故を未然に防げ!