2009-01-11から1日間の記事一覧

小説「新・人間革命」  1月9日 新世紀41

山本伸一は、「立正安国」という原理のもとに、仏法の人間主義の哲学をもって、文化・平和・教育の創造に寄与するため、これまで民主音楽協会や公明党を設立し、この四月には創価大学を開学したことを語った。 松下幸之助は「立正安国」という考え方に強く共…

小説「新・人間革命」  1月8日 新世紀40

午前十一時過ぎから始まった式典の後、山本伸一と峯子は、まず野点で松下幸之助を歓迎し、さらに場所を移して室内で懇談した。 松下は、精神が荒廃し、人びとが志を失いつつあることへの憂慮を語った。 「これでは、日本はよくなりまへん……」 伸一は言った。…

小説「新・人間革命」1月7日 新世紀39

一九七〇年(昭和四十五年)の十一月十二日夜、東大阪市の市立中央体育館で開催された関西文化祭の来賓席にも、松下幸之助の姿があった。 文化祭の途中、松下は、わざわざ山本伸一の席まで来て、かがみながら丁重に告げた。 「本日は、お招きいただき、誠に…

小説「新・人間革命」  1月6日 新世紀38

東京文化祭の演技に感嘆した松下幸之助は、こう記している。 「社会混乱といっていい今日に、これほどのことができるということに、私はまことに感銘を深くした。そして、創価学会の真価というものを認識するとともに、そういうことができる人間の心というか…

小説「新・人間革命」 1月5日 新世紀37

山本伸一と松下幸之助の最初の出会いは、一九六七年(昭和四十二年)十月、国立競技場で行われた東京文化祭でのことであった。 この時、松下は、大阪から、わざわざ東京まで足を運んだのである。 松下が育ててきた社員のなかに学会員がいた。彼は、その社員…

小説「新・人間革命」  1月1日 新世紀36

晴れ渡る天空に、勝利の旗を靡かせよ! 「仏法と申すは勝負をさきとし」(御書一一六五ページ)と。ゆえに、真実の仏法者たるわれらには、「勝利王」たる使命があるのだ。 君よ、目覚めよ。この世のわが使命に! なんのための人生か――。 絶望の溜め息に明け…

2009年1月7日 聖教新聞  人間世紀の光 176 勝利の一年を共々に 下  山本 伸一

2009年1月7日 聖教新聞 人間世紀の光 176 勝利の一年を共々に 下 山本 伸一 世界に「人間革命」の希望の光を! 青年よ 希望に生き抜け 勝ちまくれ! この一月二日、おかげさまで、私は元気に八十一歳の誕生日を迎えた。 日本中、世界中からお祝いの…

2009年1月6日 聖教新聞 人間世紀の光 175 勝利の一年を共々に 上  山本 伸一

2009年1月6日 聖教新聞 人間世紀の光 175 勝利の一年を共々に 上 山本 伸一 君よ 富士の如く 巍巍(ぎぎ)堂々と! 「地涌」の大生命力で 勇敢に壁を破れ 二〇〇九年の元朝──。 富士宮をはじめ各地のわが同志が、勇み立つ勢いで、朝日に輝く富士山…

きょうの聖教新聞  2009・1・11

★名字の言 ▼牧口初代会長が、獄中で精読したカントは、人間が陥りやすい究極の、かつ見分けがたい「悪」を考察した。我執(エゴイズム)が「うぬぼれ」となって現れるときである ▼弱者の味方のような顔をして、世間の喝采を浴びながら、ひそかに自らの名誉欲…

きょうの聖教新聞 2009.1.10

★名字の言 ▼「クモの糸にぶら下がる」-芥川龍之介の小説を彷彿させる難題に、実際に挑戦した人がいる。奈良県立医科大学の大崎茂芳教授。試行錯誤の末、人間がぶら下がるのに必要な量のクモの糸を採取。3年前、長年の夢を実現させた ▼その過程で様々な発見…

きょうの聖教新聞  2009・1・9

★名字の言 ▼澄み切った冬の夜空。見上げれば、満天に星がきらめく。今年は「世界天文年」。天文学の父ガリレオ・ガレイが、1609年に望遠鏡で天体観測を行ってから400年になる ▼ローマ教皇丁から地動説を異端審問されながらも、真理を求め続けてガリレ…

きょうの聖教新聞 2009・1・8

★名字の言 ▼エッセー「父の根気」(城山三郎著『打たれ強く生きる』所収、日本経済新聞社刊)の中に、ある芥川賞作家の父親の話がつづれれている ▼作家は、高校時代にぐれて、警察の世話になった揚げ句、郷里を捨てて東京へ出た。そこへ、父親から葉書が届き…

きょうの聖教新聞  2009・1・7

★名字の言 ▼新年も、はや1週間。日々の挑戦目標を立て、“今年こそは!”と挑んでいる人も多いだろう ▼池田名誉会長は語っている。「『三日』坊主も、『十回』やれば、『一ヶ月』やったことになる。一日でも二日でも、やった分だけ、自分が得する」(『希望対…

きょうの聖教新聞  2009・1・6

★名字の言 ▼今年は池田名誉会長が1974年に中国、ソ連(当時)を初訪問して35周年。両国に架けた「教育・文化」の橋は今、いや増して輝いている ▼かつてソ連がアフガニスタンを侵攻した際、ロシア語を学んでいた創価大生たちは不安を抱いた。この国の言…