きょうの聖教新聞  2009・2・20

★名字の言

▼百年先でも持ちこたえる羽子板を作るー伝統ある「押絵羽子板」を制作する西山鴻月氏の意気込みだ。この道72年。しかし今も、満足のいかなかった部分に、最初に目が行く。素人目には判別できないほど。そこを改善して、次にどう生かすか。求道心に衰えはない

▼良いものを作るために技術を磨く。それは当然だが、さらに大切なのは「人間性」を磨くことだという。作品に“作り手自身”が映し出されるからだ。西山氏は若かりしころ、父親から「いい人間になりなよ」と言われた。その真意を理解するのに十数年かかった(鮫島敦著『職人を生きる』岩波ジュニア新書)

プロ野球楽天イーグルスの野村監督も、「技術ばっかり教えても人間教育をしっかりやらないと野球人としても成長しない」(「潮」3月号)と手厳しい

▼各界の一流が実感する「人間」を磨く大切さ。それこそ、信仰の根本目的だ。人間を磨くには、人間の中に飛び込むしかない。友に会い、友の悩みに耳を傾け、祈り励ます。他者に尽くす行動が実は、自身の境涯を高めゆく

▼名誉会長は「『師弟』という絶対無二の法則に、人間教育の真髄はある」と。偉大な人格を求め、峻厳な薫陶で磨かれる中で偉大な人格は生まれるものだ。( 馨 )

★ブラジル サンパウロガンジー・キング・イケダ展
 荘厳な市庁舎で開幕 各界の来賓150人が祝福

★わが友に贈る
 創価の世界は
 「団結の歓喜」で進む。
 皆の輝く力を
 広布の大理想に
 勇んで結集せよ!