きょうの聖教新聞  2009・2・22

★名字の言

▼「リスク」という言葉は、リスク管理やリスク回避のように「危険」と同義で使われる

▼語源は様々いわれるが、元北海道教育大学教授の宮崎正勝氏は、イスラム世界で使われた「海図なき航海」を意味する言葉リスコが語源という。危険の中でも“未知の危険”といえよう

▼かつて氏は本紙のインタビューで、「海図なき航海」に乗り出していったシンドバッド、コロンブス、オランダ人は、信仰を根本とした“精神の力”が支えだったと指摘。「今は科学の時代で、信仰心がなくなった分だけ、人間が『現実の海』でさまよってしまっている面があるかもしれない」と語った

▼まさに人生は「海図なき航海」。幸福という目的地へ、勇気を奮って乗り出さなければならない。ところが、人は経験的に分かっている危険には気をつけるが、未知のものには意外と鈍感だ。振り込め詐欺の被害者のアンケートで、「自分は被害にあわないと思っていた」人が8割に上ったとも

▼知識を総動員して危険を回避するのは当然。自分の行く手に待っている“未知の危険”を見つめ、それと戦う精神の力を磨く努力を怠ってはならない。「賢人は安きに居て危きを嘆き」(御書969ページ)だ。「現実の海」で、さまよわないために。( 香 )

アメリカ ニューヨーク州各界から顕彰
 SGIへの賛辞が連邦下院議会の議事録に
 「SGI会長のリーダーシップと教育・市民生活へ多大なる貢献」

★わが友に贈る
 時を待つな
 時を創れ!
 気取りを捨てた
 真剣な一人が
 空気を一変させる。