きょうの聖教新聞  2009・7・23

★名字の言

▼作家の向田邦子さんは、右胸の乳がん手術を受けた際の輸血が原因で血清肝炎となり、寝たきりになった時期がある。利き手の右手が動かせない彼女に、連載執筆の依頼が来る。「考えた末に」-引き受けた。彼女は、不慣れな左手で書いた

▼「こういう時にどんなものが書けるか、自分をためしてみたかった」(『向田邦子 映画の手帳』徳間文庫)。不遇な状況に置かれた自分が、何を書くべきかを考え、挑戦したのであった。彼女は後に直木賞を受賞する

▼「生死」」を見詰めた人は、「何に生きるべきか」を深く自覚する。福島県の壮年部員の体験に、つくづく、そう思った。彼は白球を追いかけた高校時代に、甲子園出場を果たし、就職後も信頼と実証を勝ち取って要職に就いた。学会組織でも本部長で活躍

▼ところが6年前、肺がんに。「今こそ、病に勝ち、この身で仏法の偉大さを証明する時だ」と誓った。術後のリハビリにも耐え、先ごろ、医師から「もう大丈夫」と太鼓判が。現在、壮年部リーダー、本紙通信員として、友に勇気を送る日々

▼困難を嘆いて終わっては何も生まれない。今の状況を「前進の糧」と捉えて、前に進むことだ。挑戦することだ。ここに人生の勝利の因がある。( 城 )

★地域に輝く広宣城
 群馬 沼田文化会館で開館式
 静岡 磐田文化会館は明年完成

★わが友に贈る
 総立ちになって
 鉄の団結で
 勝ちまくれ!
 偉大な勝ち戦で
 喜びの握手を!