きょうの聖教新聞  2009・8・29

★名字の言

▼江戸時代。全国各地の名所案内集というべき「図会」が、次々と作られた。現在の大阪、兵庫を描いた『摂津名所図会』は9巻12冊の大作

▼最初に登場するのは、大阪・住吉。旧暦の桃の節句のころ、住吉の海岸が潮干狩りを楽しむ人々で、大変な賑わいだったこと等が描かれている。また、この時期は潮が遠くまで引くので、干潟を歩いて、尼崎までわたることができたという。人々は「歩行者天国」のように、海辺に沿って、楽しく語りながら、兵庫と大阪を往来した

▼図会には、琉球(沖縄)からの船が大阪の港に到着する様子も。思いのほか、大きく豊かな交流が築かれてきたのだと驚く

▼歴史に向き合う時、新しい発見に心が弾む。それぞれの時代、それぞれの地域に、民衆が行き交い、躍動した歴史がある。現代の私たちの行動も、後世の人が心を弾ませる「歴史」として残したいものだ

▼学会には「大阪大会」「東京大会」など、正義のために戦い抜いた民衆史が光る。その意義をかみしめる時、前進への大きな力がわく。池田名誉会長は「歴史にそびえる偉大な金字塔は(中略)だれもが不可能と思った状況を克服した人間の勝利の記念碑である」と。民衆勝利の金字塔を築くため、きょうも走り抜きたい。 ( 立 )

★民衆城を凱歌で飾れ
 兵庫 姫路平和講堂 2011年春に完成
 九州 福岡 筑紫文化会館 2011年春に完成

★わが友に贈る
 広布の戦は
 熱気に満ちた
 「声」で決まる。
 絶対勝利へ
 執念の大進撃を!