きょうの聖教新聞  2009・9・21

★名字の言



▼中国の「三国志」の時代のことである。呉の国の武将・呂蒙について、久しぶりに会った先輩の将軍・魯粛が、その成長ぶりに驚いて言った。「もはや、私が知っている(無学だった)呂蒙君ではない」と



呂蒙が成長したのは、主君の孫権に励まされ、真剣に学問に取り組んだからであった。後に呂蒙は、蜀の名将・関羽が守る荊州を攻略するという大殊勲を立てた



▼作家の村上政彦氏は「呂蒙を成長させた学問とは、おもに読書のこと」と指摘している(「潮」10月号)。皆から「無学だ」と見下されていた人物が、読書によって見違えるように成長した逸話である



▼今、未来部では、読書感想文・作文コンクールの応募が大詰めを迎えている。昨年、入賞した小学4年生は、母親から渡された一冊の本に感動した。日本とトルコの間で苦難の時に救助し合った友情のドラマ。その後、どうなったのかと、続きが書かれた本を探して読んだ。その2冊を読んだ感想をまとめ「人のために尽くす人になりたい」と綴った



▼読書は精神の滋養である。良書は若き心を豊かにする。さらに、文章にすることでその感動は、より確かなものとして心に刻まれていく。読書に、感想文にと、挑戦する未来部の友の成長に期待したい。(薬)



  ★わが友に贈る



御書を拝し 

 大聖人の師子吼を 

 わが胸中に! 

 正義と幸福の 

 深き人生を歩め。



 ★今週のことば 



人材を育てる人が 

 真の人材である。 

 最前線へ走れ! 

 「一人」を励ませ! 

 そこから勝利の波が。