きょうの聖教新聞  2009・11・27

★名字の言

京都市内を流れる高瀬川沿いに、建築家安藤忠雄氏が手掛けた商業施設がある。当初、川に背を向けて建物が並んでいる風景は、川が邪魔物扱いされているように映った。京都の街は水とのかかわりが深い。それを象徴する建物に。氏のアイデアは、川の護岸を切り崩し、水面に手が届く高さに施設の最下層を造ることだった

▼行政側は「建築のために護岸を切り崩した前例はない」と否定。氏は、過去のデータをもとに水量を予測するなど説明を繰り返し、最終的には安全面でも太鼓判を押された。完成から数年後、隣接する敷地には同じ考え方で増築も許可された(『建築家 安藤忠雄』)

▼「前例がないから」。それを理由にあきらめるか。あるいは、知恵を絞り、解決への糸口を探し出すか。情熱の真価が、そのときにこそ問われる

▼前例がない壁を打ち破る。それは、きのうの自分を超える勇気の一歩から始まる。物事の成否には、そうした一歩が必ずある。またリーダーは、同志の一歩を見逃さず、追い風となるよう激励を重ねたい

▼「祈り、そして一歩を踏み出して、行動を起こしていくところから、すべてが始まる」と池田名誉会長。さあ、きょうも一歩を踏み出そう。 ( 馨 )

民音 中国建国60周年を記念 新作「水滸伝」の東京公演
 大使館関係者らが鑑賞

★わが友に贈る
 新しい人を伸ばせ!
 後輩の成長こそ
 先輩の勝利だ!
 「二陣三陣つづきて」
 宝の人材の大行進を!