きょうの聖教新聞  2009・12・20

★名字の言

▼「和」の字は、さまざまな意味を持つ。和服、和食といった使い方は、「日本独自のもの」であることを示す

▼しかし、例えば、着物。起源は古代中国の衣装。材料の絹や木綿も中国から渡来した。天ぷらの原型が大航海時代ポルトガルから伝わったことは有名。「和」を冠しても、実際には「外国」由来の物が混在しているところが興味深い

俳人長谷川櫂氏は指摘する。西洋化された住宅の中に、畳の間が違和感なく存在しているーつまり、異質のもの、相容れないもの同士が引き立てあいながら共存すること。それが日本人が培ってきた和の本来の姿である、と(『和の思想』中公新書

▼「和」が象徴する共生の精神。それを日本は、自らの足で踏むにじった歴史がある。戦時中、アジアの人々に筆舌に尽くせぬ蛮行を繰り返した。異質を認めず、自国への同化を強要した

▼仏法は、そうした思想、主義と真っ向から対峙する。多様性を尊重し、相互理解と協調の国際社会の構築へ!真心を尽くし、友好と信頼の橋を築く。池田名誉会長のその尊い労作業に対して、今や世界各都市からの名誉市民称号は660を超えた

▼わが地域、友を愛する心こそ、共生の精神の根本。その実践は仏法の使命である。 ( 馨 )

★SGI会長とモウラン博士の対談集 「天文学と仏法を語る」ポルトガル語版発刊
 ブラジル・リオデジャネイロで出版記念の式典
 歴史地理院のウェリング総裁 人類に貢献しゆく人道主義に満ちた大著

★わが友に贈る
 「守る会」の皆様
 1年間ありがとう!
 宝城を荘厳しゆく
 気高く美しき心に
 妙法の福徳は燦然!