きょうの聖教新聞  2009・12・22

★名字の言

▼今から100年前の1909年(明治42年)、民族学者の柳田国男は、岩手県遠野町(現・遠野市)を訪れ、地元に伝承されている民話を聞き書きした。名著『遠野物語』だ

▼天狗や河童をはじめ、多くの神々が登場する説話集。社会学者の鶴見和子は、そこに遠野の庶民のたくましさを見た。日露戦争後という天皇崇拝の時代において、民話の伝承は、自分たちの信仰を守るための中央に対する非暴力抵抗運動だったのである(『漂白と定住と』)

▼信仰に生きる人生ほど強いものはない。柳田は、親交のあった牧口初代会長について書き残している。「熱心に戦争反対論や平和論を唱えるものだから、陸軍に睨まれて意味なしに牢屋へ入れられた」「妥協を求められたが抵抗しつづけた」(『定本柳田国男集 別巻第三』)

軍国主義と戦った初代会長は獄死。戸田第2代会長も共に投獄。両会長の遺訓は、池田名誉会長の不借身命の闘争によって、世界広布の源流となった。不戦や核廃絶など、三代会長の一貫した平和の熱願は、今や世界の潮流になりつつある

▼変わらぬ信念が、時代を変える。明年は、名誉会長の会長就任50年の佳節。我らもまた、新たな決意で信仰実践を貫き、師弟の大道を連なりたい。 ( 弘 )

アメリカ カリフォルニア州 SGI会長夫妻に顕彰状
 平和・文化・教育運動、宗教間対話の推進者

★わが友に贈る
 「ほむれば
 弥功徳まさる」
 広宣の勇者、万歳!
 本年の大健闘を
 全員で讃え合おう!