きょうの聖教新聞  2009・12・23

★名字の言

▼小学生の男の子が、外国人同志の会話を聞いて、こう言った。「あの人たちは英語人だね」

▼英語人という耳慣れない単語に、虚をつかれた。確かに、アメリカ人なのか、イギリス人なのか、、見た目で判断はできない。英語を話していることは間違いないのだから、その小学生には英語人こそが真実だったのだろう。「なるほど」と思った

▼考えてみれば、日本人と思っても、実は、国籍が違う人々や、少数ではあるがアイヌ人などもいる。日本語で会話をしているという意味では、正確に言うなら日本語人なのかもしれない

▼先入観を持たずに物事に接する時、違った世界が見えてくる。逆に、国籍や民族などのレッテルを安易に張ってしまえば、一人の人間を一つの枠に押し込む危険がつきまとう。曇りのない眼を涵養することを常に忘れてはならない

釈尊は、バラモンを最上とするカースト制度の社会で、「人は生まれによって高貴なのではなく、行いによって高貴になる」と訴え、すべての人々に「友よ」と呼びかけた。今、その偉大な人間主義は、192カ国・地域に広がったSGIに息づいている。明年へ、開かれた心で友と接し、大いに語り、理解し合う日々でありたい。 ( 立 )

デンマークの教育者 ヘニングセン氏とSGI会長の対談集
 「明日をつくる教育の聖業」
 「対話」こそ成長の源泉
 「啓発」で社会に貢献を

★わが友に贈る
 誰が見ていなくとも
 地道に友と語り
 友を励まし
 友に慕われる
 心の王者の人生たれ!