きょうの聖教新聞  2010・5・9

 
 
★名字の言
 
▼文豪・吉川栄治氏の苦学時代、母からの小包が届いた。それは、母の腰ひもでくくられていた。氏は、そのひもを自らが働く工場の作業着に使用し、母を思った。後年には、サヤエンドウ、ソラマメなど、母が好きだった総菜を目にするだけで、亡き母のことが胸をかすめたという
 
▼「いったい母の日とは、何をする日か」と、氏は問いかけた。決して母をたたえることに、異を唱えたのではない。つねに母への感謝を忘れないでほしいーそれが人一倍、母への思いが強かった氏の切実な願いだった(『折々の記』)
 
日蓮大聖人は、青年門下の南条時光に「母の恩の深き事大海還って浅し」(御書1527ページ)と仰せられた。子を育て、わが家を守る母の力は、いつの時代にあっても偉大である
 
▼他者の痛みを分かろうとしない風潮が強まる現代社会。家庭・地域をはぐくむ母の慈愛の拡大こそが、生命の尊厳性を実感できない次代を転換するにちがいない。「母を大切に」-その心が社会全体の潮流となれば、必ず「平和の世紀」が実現できよう
 
▼きょう9日は「母の日」。日々、広宣流布に献身する「創価の母」に最大に感謝し、母たちが主役となる「女性の世紀」「生命の世紀」の構築を誓い合いたい。 ( 芯 )
 
★米カリフォルニア州のヘルナンデス下院議員が署名
 SGI会長に下院議会顕彰状  青年部の運動「時代を動かせ」の祭典で授与
 
★わが友に贈る
 「一文一句なりとも
 かたらせ給うべし」
 対話こそ宝なり!
 平和と友情のため
 語りに語り抜こう!