【第8回】 御書根本の常勝(上)1 2010年 5月26日

確信の講義が「大阪の戦い」の原動力に
不屈の関西魂を燃やせ
御聖訓 法華経の兵法をもちひ給うべし
御書は永遠の勝利の源泉
強き祈り 一念から無限の智慧
創価の師弟が大聖人の御遺命を実現
大難を越えて全世界に妙法流布
目の前の一人に勇気を贈り、立ち上がらせる。そのための教学です
 
熊谷 関西青年部長 このたびは、中国最高峰の名門・清華大学から「名誉教授」称号のご受章、誠におめでとうございます! 平和友好の壮大なご貢献を讃嘆する歴史的な授与式に、関西青年部の代表も参加させていただきました。本当にありがとうございました!
 
池田名誉会長 ありがとう! わが創価の青年の意気軒高のスクラムを、清華大学の顧秉林学長はじめ先生方も、感嘆されておりました。 すべて、戸田先生に捧げゆく栄誉です。私が今日あるのは、一切、「戸田大学」の薫陶のおかげだからです。 戸田先生から私は、万般の学問と最高の人間学を学ばせていただいた。根本の哲学と究極の社会貢献の道を教えていただいた。 こんなにありがたい師匠はおりません。私は、先生から教わった一切を、君たちに伝えたい。
 
川島関西女子部長 私たち関西女子部は昨年から、「御書で勝て! 関西池田華陽会」を合言葉に、先生の講義を学び、実践しています。この「行学の二道」の息吹の中から、新しい人材が陸続と育っています。
 
 関西は断じて勝利します!
 
名誉会長 関西はいいね! 何よりも、元気だ。 関西は私の手づくりです。青春の大舞台です。関西と聞けば懐かしい。心が躍る。胸が熱くなります。 常勝関西こそ、創価学会の心臓部であり、柱です。関西は、いかなる大難も私と共に乗り越え、勝ち越えてきた「師弟不二の錦州城」です。
 
古屋関西男子部長 はい! 先生が死身弘法で築き上げてくださった大関西を、私たちが断固として受け継いでまいります。 関西男子部の一般講義も、関西約170会場で1万数千人の精鋭が参加する大行事になりました。また、部長、本部長などを対象に、人材グループとして「常勝教学大学校」を結成し、池田先生の教学著作を学んでいます。
 
熊谷 男女学生部も「教学大学校」などで仏法即社会の哲理を研さんしています。 先生が教えてくださった最強無上の「法華経の兵法」で、関西青年部は、勝って、勝って、勝ちまくります!
 
わが力を千倍万倍に
 
名誉会長 昭和31年(1956年)も、関西の友は私と一緒に御書を拝し、御書のままに戦った。そして御書の通りに勝った。
御書は、希望の源泉です。 御書は、歓喜の音律です。 御書は、勇気の宝剣です。 御書は、正義の旗印です。 御書は、平和の光源です。 御書は、師弟が永遠に常勝しゆくための経典なのです。
日蓮大聖人は、「信力の故に受け念力の故に持つ」(御書1136ページ)との天台大師の一文を引いておられる。正法正義を受持することこそが、人間として最極の信念なのです。
民衆が正しき生命哲学を学べば、恐れるものはない。青年が立正安国の信念に立てば、無敵です。御書を心肝に染め、絶対の大確信に立って前進する民衆のスクラムは、誰も止めることはできない。
 
川島 錦宝会(多宝会)の先輩方から、先生の烈々たる御書講義の波動で、関西本部が軍艦のように揺れたとうかがっています。先生は、御書根本の闘争を、全関西に植え付けてくださいました。
 
名誉会長 戸田先生は、よく言われました。 「御書には、一切の肝要が完璧に記されている。妙法という最高の価値観に立てば、何ごとであれ、どう進めばよいかがわかるのだ」と。 御書の一文字一文字には、御本仏の燃え上がるような民衆救済の大情熱が脈打っています。 御聖訓には、苦悩の底にある人々を蘇生させ、幸福へと立ち上がらせる大慈悲と大哲理が光り輝いている。 御書には、人生と広宣流布の勝利への「方程式」が記されている。妙法の「将軍学」が厳然と留められている。 「正義によって立て! 汝の力、二倍せん」とは、先哲の箴言である。 御書を根本とすることは、人間として最も強く、最も深く、最も尊い正義の中の正義によって立つことです。 汝自身の力を百倍にも、千倍、万倍にもすることができる。全人類の幸福と未来を開く広宣流布の闘争に勝利していくことができるのです。 大聖人は法華経を身読なされました。 その大聖人に直結して、御書を身で読まれたのが牧口先生であり、戸田先生です。これが創価の師弟の誉れです。
 
 「不可能」を「可能」に
 
古屋 牧口先生は、妙法流布のゆえに、国家権力の弾圧を受け、投獄されました。獄中で、「立正安国の旗」を掲げて最後まで戦い抜かれ、殉教されました。
 
名誉会長 「開目抄」には「詮ずるところは天もすて給え諸難にもあえ身命を期とせん」(同232ページ)との大聖人の烈々たる叫びが記されています。牧口先生は、この御書の一節に赤の傍線を引いておられた。
まさに、大聖人の仰せのままに、身命をなげうって広宣流布に生き抜かれたのです。そして戸田先生は、この牧口先生に、最大の感謝の心でお供し、2年間の獄中闘争を戦い抜かれました。
 
熊谷 池田先生は、関西で法難を一身に受け切られ、戸田先生を守り通されました。あらゆる三類の強敵を打ち破って、今日の世界広宣流布の基盤を築いてくださいました。私たちは、いかに感謝しても、感謝しきれません。
 
名誉会長 「撰時抄」では、「法華経の大白法の日本国並びに一閻浮提に広宣流布せん事も疑うべからざるか」(同265ページ)と、末法における世界広布が断言されています。創価学会は、大聖人の仏法を世界192カ国・地域に流布し、この未来記を現実のものとしました。 御聖訓に違わず、三障四魔に打ち勝って、世界広布を進めている仏意仏勅の団体は、創価学会しかありません。 だから、功徳も大きい。
 
古屋 不可能を可能とした「大阪の戦い」は、まさしく「御書の偉大さ」「妙法の大功力」を現実社会に示しゆく戦いでした。
 
名誉会長 戸田先生は宣言されました。 「妙法を持って努力してゆけば、必ず人間革命できる。広宣流布はできる。御書には、そのことが記されているのだ。あとは決意と実践だ」 このことを、「大阪の戦い」に参加した同志が、一人一人、証明してくれました。
 
広布の母は人類の宝
 
名誉会長 「大阪の戦い」の時、みんなは、まだ生まれていないね(笑い)。家族の中で参加された方はいるかな?
 
川島 私の祖母は昭和30年に京都で入会し、「大阪の戦い」にも参加しました。一緒に入会した母は小学生でしたが、大闘争の熱気はよく覚えているといいます。 じつは母は、入会前、耳が不自由だったんです。しかし、家族で学会活動に走り抜くなかで、耳がよく聞こえるようになりました。祖母も結核を克服するなど、大きな大きな功徳をいただきました。 祖母と母は、私が小さいころから、先生と一緒に戦える喜びを私に語ってくれました。二人とも、今も元気に活動しています。
 
名誉会長 うれしいね。本当に立派なおばあちゃんであり、おかあさんです。 大聖人は、けなげな女性の門下を讃え、こう仰せです。 「日蓮よりも強盛の御志どもありと聞へ候は偏に只事にあらず、教主釈尊の各の御心に入り替らせ給うかと思へば感涙押え難し」(御書1126ページ) 関西をはじめ、日本全国、そして世界中に、大聖人から讃嘆される偉大な「広布の母」たちがおられる。 この方々こそ、学会の宝です。いな、人類の宝です。
 
古屋 私の祖父母も母も、草創の大阪支部の一員です。 「先生のお役に立つ人材になりなさい」が口癖で、私を関西創価学園創価大学に送り出してくれました。 関西には、いずこにあっても、池田先生との原点を胸に、素晴らしい宿命転換の実証を示された先輩方がおられます。私たち青年を励ましてくださっています。
 
名誉会長 苦楽を共にしてきた関西の同志との絆は、三世永遠です。御書には、弟子の功労を「いつの世にか思い忘るべき」(1193ページ)と仰せです。 関西が、どれほどの思いで「常勝の城」を築き、守ってくれたか。共に戦ってくれた全同志に、私と妻は毎日毎日、題目を送り続けています。