第6回 団結は勝利の力  (2012.4.18付 創価新報)

一人立つ真の勇者たれ
 団結は力である。勝つために団結するのだ。
 どうすれば、皆が団結できるのか。まず、リーダー自らが「一人立つ」ことだ。誰かではない。自分が毅然と立ち上がることである。
 
 戸田先生は、「青年よ、一人立て! 二人は必ず立たん、三人はまた続くであろう」と叫ばれた。これが、勝利の方程式である。
 口先で「団結、団結」と言うだけで、心が一つになるわけではない。リーダーが真剣に祈り、同志を心から讃えることだ。
 同志を尊敬し、自分は何と素晴らしい友と一緒に戦えるのかと感謝できるようになってこそ、勝利への歓喜の団結が生まれる。
 
異体同心で前進
 団結といっても、決して、一つの型に窮屈にはめるものではない。
 「異体同心なれば万事を成《じょう》し同体異心なれば諸事叶う事なし」(御書1463ページ)
 「同体」ではなくして「異体」と仰せのように、一人一人の個性を尊重し合いながら、皆で仲良く助け合い、支え合って、それぞれの持ち味を最大限に生かしていくことだ。
 「同心」の「心」とは、「信心」である。
 戸田先生は、「この心が強ければ強いほど青年は敗れることはない」と言われた。青年学会は、永遠に「異体同心」で勝ち進もう!
 
心を合わせる祈り
 心を合わせた祈りから出発だ。私は、どんな戦いも、広宣流布のため、師匠のために断じて勝つと決めて、祈った。共に戦う同志に題目を送り続けた。皆で題目三唱する時も、呼吸を合わせ真剣に臨んだ。
 「1+《プラス》1=《イコール》2」という 足し算 ではなく、合わせた力が「10」にも「100」にもなる。この希望の 掛け算 が、信心の団結の妙である。信頼と励ましのチームワークから、勢いがグングンと増していくのだ。
 組織にはいろんな人がいる。皆、尊い使命の人だ。皆、大切な仏である。自分の感情で決めつけるのではなく、まず御本尊に祈り、大きな心で包容しながら、前進するのだ。