第7回 人材を育てたところが勝つ    (2012.5.2付 創価新報)

まず自らが人材に
 「学会は、人材をもって城となすのだ」とは、恩師の師子吼である。
 「人」で決まる。本物の「人材」がいれば、そこから勝利は広げられる。
 「人がいない」と嘆く必要はない。
 まず、自分が人材になればいい。
 一人立てば、二人、三人と続く。これが「地涌の義」である。
 「わが地域に必ず人材はいる」と決めて祈り、自ら成長していけば、人が見えてくる。人材を見つけ、会って語り、真心から成長を祈り、広宣流布の大舞台で、どんどん育ててぃこう。人を育てる人が、真の人材である。
 
後輩を自分以上に
 後輩を大事にするんだ。同志を大切にしていくんだよ。私は青年部の友を、「水魚の思を成して」(御書1337ページ)との御聖訓のままに大事にしてきた。皆、学会を担う方々だもの、成長する姿が嬉しくて仕方がなかった。
 良いところを誉めて伸ばしていく。注意すべき時は、上手に指導する。威張って叱ってはいけない。真心の励ましが一番強い。
 「後輩を自分以上の人材にしていこう!」という祈りと責任感が、学会の伝統だ。
 広宣流布のために、この一人を人材に──その一念は必ず通ずる。
 
一緒に動き、一緒に戦う
 「一緒に!」──これが、人材育成の合言葉である。
 一緒に祈る。一緒に学ぶ。一緒に語る。一緒に歩く。時には食事をしたり、お茶を飲んだり、そうやって楽しく前進していくことも大切であろう。
 日蓮大聖人は「喜とは自他共に喜ぶ事なり」(同761ページ)と仰せだ。友の成長を喜び、讃え合うなかにこそ、最高の歓喜と充実がある。
 後輩を育てる心が団結を生む。
 さあ、同志と一緒に勝利の一歩を!