第10回 男女学生部よ 使命の青春を舞え      (2012.6.18付 創価新報)

世界広宣流布の先頭に
 戸田先生と私の師弟でつくった学生部である。恩師は、その誕生を、それは喜ばれた。庶民の嘆きをわが嘆きとし、権力の魔性と真っ向から闘った恩師だからこそ、真の知勇兼備の指導者を待ち望んでおられたのである。
 御聖訓には、世界広宣流布は「普賢菩薩の威神の力に依る」(御書780ページ)と仰せである。
 普く賢い英知の青年が先頭に躍り出て、人材の流れを広げてこそ、広宣流布はできる。
 苦労知らずでは、民衆を護れない。誇り高い使命の労苦の中で、知性と人格を磨き抜いて、新時代を開くリーダーに成長してほしい。
 
学び抜く人は勝ちゆく人
 人を幸福にするための学問である。
 民衆に貢献するための学問である。
 父母に親孝行するための学問である。
 未来を勝ち開きゆくための学問である。
 学びゆく人は、断じて負けない。
 私も、恩師にお仕えする激闘の中で、学ぶことを絶対にやめなかった。世界の指導者と語り、文明を結んできた対談集も、「戸田大学」で学び抜いた勝利の証しである。
 妙法は、一切を生かし切っていける智慧の源泉である。若くして「信心即勉学」「仏法即社会」の正道を進む君たちは、最高に充実した向学と錬磨の青春を送ってもらいたい。
 
使命を忘るな 偉くなれ
 太陽の如き情熱。月光の如き知性。
 師子王の如き勇気。竹林の如き連帯──。
 わが男女学生部こそ、輝く希望である。
 平和と正義と勝利の道を開く人である。
 「信用できるのは、青年である。
 期待できるのは、青年しかない」
 これが戸田先生の信念であった。学生部には、自分が思っている以上の使命がある。皆、必ず偉くなると信じ、励ましてくださった。
 私も君たちを信ずるゆえに申し上げたい。
 大胆たれ! 勇敢たれ! 不屈たれ!
 愛する君たちに、創価と広布の未来を託す。万事、頼むと。